『画皮』があまりに良かったのと、『画皮2』を観に行く機会になかなか恵まれないので、ここは別のもので我慢。
ということで、画皮と同じゴードン・チャン(陈嘉上)監督、両方に出ているスン・リー(孫儷)主演、そして可愛らしい劇中歌を奏でてくれた藤原いくろう(藤原育郎)の音楽という組み合わせの『画壁 MURAL』を見てみました。
2011年という最近の作品です。
Muralという単語は壁画という意味らしいです。中国語を逆さにしたらいいのね(笑)。
それでは、まずこの作品・画壁のビジュアルをご覧あれ。とにかく絢爛豪華・美女競演が特色。
画壁ポスター
この作品の女主角は最前列・左のスン・リー。
公式サイトの人物紹介より
そして男主格は最前列・右のダン・チャオ(鄧超)。
スンちゃんは前作『画皮』に女道士として出ていたので、今作も引き続きだね。画皮では男勝りの脇役だったのでもったいないなぁと思っていた(ただ、アクションや演技の見せ場はいっぱいあった)けれど、今回は主役として思う存分、その美しさをアピール。
ちなみに『画皮』のときの道士役のスンちゃん
そしてダン・チャオですが、以前に紹介した『王朝の陰謀』で若白髪の司法官を演じていました。
『王朝の陰謀』記事から画像を再掲しておきます
さて、ストーリーの紹介を簡単にしておきますが、それは非常に簡単。
旅の途中、ある洞窟で休みをとることになった学者・朱孝廉(ダン・チャオが演じています)とその助手、そしてひょんなことから同道することになった屈強な山賊剣士の男三人がおりました。
学者・朱は、その洞窟の美しい壁画があることを見つけ、その絵に魅了されています。
すると、絵から一人の美しい女性が飛びだしてきて、朱は彼女に誘われるように壁画の世界に迷い込む。
すると、そこには美しい色彩に彩られた女だけの園があり、そこの女王・姑姑のもとで、絢爛豪華な衣装に身を包んだ美女達が、まるで天界の天使たちのように優雅に暮らしていました。
そこに人間、しかも男が迷い込んだから、さぁ大変。
おのずと一騒動があるという流れ。
命からがら絵の国から逃げ帰った学者・朱は、助けてくれた美女・牡丹のことが気にかかり・・・・。
今度は、助手と山賊も引き連れて絵の中に舞い戻る。
そりゃぁ、騒動が大きくなりますわな。
というお話です。
壁画から飛び出てきた美女・牡丹
牡丹を演じるのは鄭爽(日本名はまだ定訳がない)という若手女優。龍虎はこの映画でお初にお目にかかったと思う。すっごくキュートです。
こんな美女が飛び出てきたら、そりゃノコノコとついて行っちゃうかも。
そして、山賊剣士を演じるのは、ジェット・リーやドニー・イェン映画の悪役でおなじみ、そしてマトリックスにも出ていたコリン・チョウ(倪星)。
公式サイトの人物紹介よりコリン・チョウ
頼りない助手を演じるのは、包贝尔(日本名はまだ定訳がない)です。
公式サイトの人物紹介より包贝尔
さーて、この映画の見所を述べておきましょう。
大ヒットした前作『画皮』にくらべると、今回はややストーリーは平板で、アクションもそれほどありません。
妖艶なジョウ・シュン姐が担当する幻想怪奇な横恋慕に、ヴィッキー・チャオのけなげな夫への愛、そしてドニーさんとスンちゃんのアクションまで盛り込んだ前作とは異なり、今回はあくまで映像の優美さを出すことに専念したのかなと思います。
公式サイト (リンクしておきました)を見ていただければ、映画の世界観が理解できますよ。
自らのマウス操作で暗がりの中に松明をかざし、洞窟に描かれた壁画を見る仕掛けになっています。とっても凝った動的なホームページが、作品世界をよく表現しています。
藤原いくろう氏の音楽も公式サイトで流れていますが、画皮がそうであったように、今回もとても愛らしい音楽と緊張感あるシーンの効果音楽をつくってくれています。ぜひご覧あれ。
とにかく美女を愛でたいなら、この映画はおすすめ。龍虎はやはり画皮のほうが面白かったと思うけれど、画皮2が相当にオドロオドロしい映画になっているみたいだから、この映画で口直しってのもいいかもよ。
中途半端なまとめで恐縮です。
それにしても、あー画皮2を早く観たい!