7/14からシネマート六本木で公開中の『白蛇伝説~ホワイト・スネーク~』。
シネマートの「2012 夏の香港傑作映画まつり」の一作として7/27まで公開中なんだけど、ジェットファンや中華電影ファンはどれくらい見ただろ?
かくいう私は地方在住のため、未だ見られず。
大阪では、シネマート心斎橋でも「2012 夏の香港傑作映画まつり」をやるから、たぶん8/4くらいから見られるよ。
さて、とはいうものの劇場では見てないけれど、DVDを買ってきて見ていることは見てるんだ。
今日はその中から、あらすじには触れず、見所をずばっと紹介。
まずは冒頭の雪女役ビビアン・スー(徐若瑄)とジェットとの対決シーン。
妖怪は美しい方が迫力がある。
で、雪女のアップ。
で、お次は、これも敵というか、ジェットの弟子とか道中で知り合った書生が恋に落ちる妖怪の姉妹。
左が白蛇役のホアン・シェンイー(黄聖依)。
右が青蛇役のシャーリーン・チョイ(蔡卓妍)。
シャーリーンはTWINSの頃から比べると、相当きれいになったように見える。
こんな幸薄そうな感じじゃなかったのに、最近は『風雲2 ストームウォーリアーズ』と言い、いい感じだよ。
主役でジェットが道中に知り合う書生と恋に落ちる白蛇を演じたホアン・シェンイーは『カンフー・ハッスル』でおなじみ。
彼女はあまり変わってないね。
ただ、カンフー・ハッスルのときは、口のきけない役だったし、まだデビューしたてということもあって純朴な印象だったんですが、この映画ではなんとなく妖艶な感じになってしまってました。
以前はとても可憐に見えたんですが、この役を演じるのは幸薄なほうがイイと思ったので、むしろシャーリーンの方を主役にしたらいいのに、っておもっちゃいました。
ともあれ、久々の映画主役級の出演のホアンさん。
一応、白蛇妖怪なので、ジェット演じるところの高僧に退治されそうになるという、チャイニーズ・ゴースト・ストーリーと同じようなお約束の展開はあります。
これ、対決シーンのポスターね。
後ろに波が迫ってますが、こういうシーンは実際にあります。
ということで、もうお分かりかと思いますが、設定はチャイニーズ・ゴースト・ストーリーに似ています。
ジェットは高僧の法海という役なので、本当の主役は、書生役のレイモンド・ラム(林峰).です。
レイモンド・ラムくん。
で、ジェットの弟子は青蛇のシャーリーンの方と恋に落ちるまではいかないけれど、いい雰囲気にはなります。
ジェットの弟子は彼。ウェン・ジャン(文章)くん。
ラムくんよりももっと頼りないのだが、役に立つ時もあるという不思議な役。
が、基本は使えなさそうな感じ。
彼には、シャーリーンとのちょっとしたロマンスがあるにはある。
しかし、物語の主軸は、白蛇ホアンさんとラムくんとの恋。
本作の監督もチン・シュータン(程小東)で、旧作の方のチャイニーズ・ゴースト・ストーリーの監督でもあるわけです。だから、どうしても物語の印象がカブりますよね。
しかし、高僧の方がビッグスターなもんだから、自然と見せ場は多いし、出番も多い。
アクション映画としては特撮シーンが多い(例の波のシーンがそれ)ので、ジェットの生のアクションが見れるわけではありません。しかも、敵は妖怪で、カンフー使いではないからね。
この点は、カンフーファンにはちょっと物足りないかも。
けれども、大作であることは間違いなく。ビビアンの冒頭シーンに出ていたり、特撮には相当なお金がかかっているようで、それらは満足行くことでしょう。
個人的には、私はジェットの演じる頑固な高僧役が、例のガラガラ声でピタリとはまっていたのと、青蛇のシャーリーンがお茶目かつ儚い印象も出ていて素敵だと思ったよ。
ところで、この白蛇伝説は日本ではほぼ原題のまま『白蛇伝説~ホワイト・スネーク~』となったわけだ。
原題名は、上のスチール写真に何度か小さく出てきている通り、『白蛇伝説 ITS LOVE』です。
英語タイトルはThe Sorcerer and the White Snakeだそうです。ちょっと意味が違うような。。。
しかし、台湾では『法海 白蛇伝説』となっていたようです。
またしても、中華圏で違うタイトル。最近、目に付く現象だなぁ。
話はかわって、古い香港映画ファンには、今回の白蛇・青蛇の組み合わせで思い出す映画があるかもしれませんね。
ジョイ・ウォン(王祖賢)とマギー・チャン(張曼玉)のダブル主演でツイ・ハーク(徐克)監督で1993年に香港で制作された『青蛇転生(原題:青蛇)』がそれ。
マギー、若い!
ジョイが白蛇、マギーが青蛇で双方が主役で、法海の役はチウ・マンチェク(趙文卓)だったけど、原題は青蛇なのです。
そう、設定が同じでしょ。
つまり、原作は今回の白蛇伝説も昔の青蛇転生も、ともに「青蛇」という李碧華が書いた小説がもとになっているそうなんですよ。
残念ながら、この青蛇転生は日本ではDVDにはなっていないので、たぶん見る手段がないと思う。
というわけで、皆さんは新作の白蛇伝説をぜひ楽しんで見てね。
おっと、私もまだ映画館では見てないのだった。急がねば。