素麺です。奈良県民ですが…、私は揖保乃糸。
前回、住んでみたい所で番外にサンクトペチャールブルクを上げたのですが、レニングラードと呼ばれていたときに約2カ月露語の勉強のためにいたことがあります。
当時は観光ビザは最長が5日、街中を出るにはガイド付きという状態。
私は街中を自由に見ることができました。
街中を歩いているとさすが軍事大国、軍服姿の兵隊さんをよく見かけます。
よく見ると…、襟章に“КА”“BB”そして“ГБ”の文字。
何のことかというと“КА”は“Красная армия”で「赤軍」、現在のロシア連邦軍。“BB”は“Внутренние войска”「内務省軍」、そして“ГБ”は“КГБ=Комитет государственной безопасности”そう“KGB”ですね。
KGBというとスパイ組織という印象ですが(映画007の影響が大きいかな)、国境警備等も担っています。
“BB”、内務省がいまの日本にないためピンとこないと思いますが、現在日本のいえば総務省、国土交通省、厚生労働省、警察庁、それに自治省も入るのかな、これらを一本化した省庁。これ訳せば「国内軍」となるのでしょうか。現在は「ロシア連邦内務省国内軍」としてたしか18万人くらいの規模(陸自より多い)。
つまり、ソ連って軍隊組織が3つあったということ。
で、面白いのはモスクワ市に「赤軍」は入ることができなかった、ということ。
モスクワ市内に入れたのは「国内軍」。
その「国内軍」もモスクワ市内で入れない場所があり、それが「クレムリン」。「クレムリン」に入れたのは「KGB」となります。
ソ連共産党指導部は「KGB」しか信用していなかった、ってことでしょうか。
現在、「KGB」はロシア連邦保安庁(Федеральная служба безопасности Российской Федерации=ФСБ)になっていますが、「クレムリン」警備は「大統領連隊(Президентский полк)」というのが行っており、この所属は「ロシア連邦保安庁」ではなく、「ロシア連邦警護庁」になっているというややこしさ。
プーチンさんはどれを信じているのでしょうか、ややこしいお国でしょ。