昨日20日、私が書寫山に登っている間(?)に中露関係大きく動きました。
以下、The Voice of Russia より転載
中国で露中軍事演習「海上協力-2014」スタート
中国で20日、ロシアと中国の第3回合同軍事演習「海上協力-2014」が始まる。演習は東シナ海で行われる。
上海で開かれる演習の開幕式には、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が出席する。
演習のアクティブ段階は5月22-25日。ロシアと中国の海軍は、船舶の護衛、占拠された船舶の解放、対象の発見と識別、防空に関する共同行動を策定する。
また「海上協力―2014」では、対潜水艦活動や捜索救助活動、海上および上空の目標物に対するミサイル・大砲射撃なども課題となっている。
ロ中の協同行動は極めて重要な国際的安定要素
20日上海で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、中国の習近平国家主席と会談し、ロ中協力について「両国の協同行動は、極めて重要な国際的安定要素になった」と評価した。
ロシア科学アカデミー極東研究所のセルゲイ・ルズャニン副所長は、この発言について次のようにコメントしている―
「そうした協力の基礎に置かれているのは、今日国家間の関係をいかに構築すべきかについてのロ中共通の理解だ。両国は、二国間関係を発展させながら、国際法を尊重し、互いの内政に干渉しないことが必要不可欠だと考えている。一方的な制裁を口にする事は、相互に依存し合っている現代世界では、受け入れがたい。まさにそうした理由により、ロシアと中国は、国連安全保障理事会で、アサド政権に対する制裁導入を求める対シリア決議に反対したのだ。
国連安保理事会でロ中の意見がいつも一致するわけではない。地政学的プランや国益を調整する傾向自体が重要である。
ロシアと中国は、危機的状況を調整し、テロリズムや国境を越えて広がる犯罪と戦うよう求めている。ここでは、アフガニスタン問題、特に米国を筆頭とした連合軍部隊撤退後のこの国の問題をめぐって、ロ中の協同行動が、カギを握る役割を果たす可能性がある。
中でも私はアフガニスタンへの経済援助分野に、ロ中の国際協力の潜在的可能性があると思う。中国はすでに、このイスラム国家に眠る鉱物資源の開発に関し、巨額の契約を結んだ。ロシアは、中国と共同で、アフガニスタンでの協同行動に向けた自分達の経済チャンスを見つけるだろう。
アフガニスタンをめぐる状況安定化のため、とりわけ必要なのは、中央アジア地域におけるロ中のより密接な協力である。ここでは将来的に, いま力を蓄えつつある関税同盟(ロシア・カザフスタン・ベラルーシ)と、習近平国家主席が提唱する『シルクロード経済ベルト』との間でのコーポレーションが可能だ。まず第一にそれは、中央アジアにおける水資源開発や水力発電事業に関する、そして地域の『トランジット国』を巻き込んだ輸送・運輸プロジェクト実現に関するロ中協力である。さらに関税同盟や『経済ベルト』参加諸国が加わる合弁企業作りも忘れてはならない。」
以上、転載終わり
詳しく、関連記事はこちら、РИА Новости(http://ria.ru/trend/China_Putin_visit_20052014/
)(http://ria.ru/world/20140520/1008584261.html
)
中露の軍事演習と習さんとプーチンさんの会談。
ロシア、したたかですね。
米が太平洋、アジア重視を打ち出したら露はすかさず(大嫌いな)中国に接近。
ウクライナ問題も絡んでいるでしょうか、米はどうするか。
日本もこの外交のしたたかさ、欲しいですね。
まあ、軍事力の裏打ちがあってできることですが。