中国、新型ミサイルDF-26C配備 | andrewさんのブログ

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えらいもん配備してくれたものです。

中国が新型ミサイルDF-26Cを配備したそうです。

戦略技術分析センター研究員ワシーリイ・カーシン(Василий Кашин)の考察です。

以下、The Voice of Russia より転載

中国の新型ミサイルDF-26Cと、その戦略的特性(Ракета DF-26C и ее место в системе вооружений НОАК )


3月初頭、中国軍が新型中距離弾道ミサイルDF-26Cを配備した、との報道がなされた。アジア太平洋地域の軍事バランスに大きな影響を与えかねないこのミサイルについて、以下、戦略技術分析センター研究員ワシーリイ・カーシンの考察を展開する。

これまで中国軍の戦略核戦力の主役はDF-3シリーズであった。飛距離は3300kmと優秀だったが精度に欠けた。これに取って代わったのがDF-21シリーズ。こちらは精度は優秀だが、飛距離が小さかった(1700-1800km)。今回のDF-26Cは、先代のそれぞれの長所を受け継ぎ、高い精度とともに、3500kmという飛距離を誇るものだ。

DF-21シリーズのような小さい飛距離では、たとえばグアムの米軍基地を攻撃できなかった。一方で、グアム程度の距離に向けて、数少ない大陸間弾道ミサイルを使用するのも、理に適わないことであった。飛距離3500-4000kmないし5000km-5500kmというのが、中国ミサイルのニッチであったのだ。

新型ミサイルは太平洋の島々にも届くし、インドもその国土全体が射程範囲に入る。西部に配備すれば、中近東の一部諸国も射程範囲に入る。大陸間弾道ミサイルよりも格段に安価で、かつ、核弾頭も非核弾頭も搭載できる。一言で言って、非常に使い勝手がよいミサイルなのである。

ただし、海上の標的に使用される可能性は低い。この点を見ていこう。

およそ対艦ミサイルというものは、誘導慣性システムによって大部分の距離を航行する。しかし、この誘導システムは、基本的に、発射の時点で判明している座標へしか、ミサイルを誘導できない。ミサイル自身も、搭載の無線測位誘導システムを用いて、懸命に標的を探すが、その探知可能範囲は限られている。ミサイルがやって来るより早く、その誘導システムの「視界」の外に、標的たる戦艦が逃れることが出来れば、ミサイルは着弾しない。

飛距離は長ければ長いほど、到着までの時間も長く、標的に逃げられる可能性も増す。30ノット(時速60km)も出る船であれば、大抵のミサイルを逃れられるであろう。また、ミサイルの発射準備・発射・発射後にかけて標的をしかるべく観察し続けることも、場合によっては難しい。こうしたわけで、新型ミサイルが海上の標的に用いられるようになるには、さらなる装備の充実が必要であろう。

ところで中国軍は、従来型のDF-21を用いて、敵国の人工衛星を破壊する作戦を準備している(KT-1システム)。実験では既に人工衛星の破壊に成功している。新型のDF-26Cは、この目的にも利用されるかも知れない。その時中国軍は、さらに高い軌道の人工衛星も破壊できるようになる。

以上見てきたように、中国の新型中距離弾道ミサイルDF-26Cは、地上の標的、ないしは宇宙空間の標的に用いられると見られ、海上の標的に用いられることは考えにくい。

以上、転載終わり

詳しくはこちら、VOR(http://rus.ruvr.ru/2014_03_13/Raketa-DF-26C-i-ee-mesto-v-sisteme-vooruzhenij-NOAK-7027 /)

私も海上目標は疑問でした、どうしても終末誘導に問題があります。

しかし、「宇宙空間の標的」は脅威です。

GPS衛星をやられたら米軍得意の“ピンポイント”が難しくなります。

また、「地上の標的」つまり日本。

それに「非常に使い勝手がよいミサイル」。

備えが必要です、早急に。