以前、神戸の元町商店街を歩いていたら…、周りは中国人観光客ばかり、船でも着いたか…、思っていました。
一時に比べ訪日する中国人減ったと思っていましたが…
以下、The Voice of Russia のエレーナ コワチチ(Елена Ковачич)の記事より転載
中国人ツーリストにとって日本は旅のベストセラー
今も日本は、中国人旅行客の間で最も人気のある国だ。今年1月だけで、中国の旅行会社用に7万9千件、個人用には3万件のビザが発給された。これは、安倍氏が首相に就任したおととし12月以来、最高の数字である。
2000年代初め、日本人は、中国人旅行者を見ると「見て見て!中国本土から来た人達だよ。ゴミを道にポイと投げ捨てて平気だなんて、文化的じゃないね。鎌倉に行って一体何をするんだろう」などと声を潜めて話したものだ。10年前には、韓国や台湾、シンガポールはもとより、米国からの旅行者は、かなりの数にのぼっていたが、中華人民共和国からの旅行者は、日本人にとって珍しく異様な存在だった。街頭で彼らを見かけるのは、事件だったのだ。当時一般の日本人は、こわごわと、しかし大きな関心を持って彼らを見ていた。
しかし今や、状況は全く変わった。中国本土からの旅行客は、日本を訪れる外国人の中でトップとなった。日中間には、政治的に意見の食い違いはあるが、日本では中国人旅行客は大変喜ばれている。と言うのは、彼らは、日本でたくさんの贅沢品を買ってくれる大のお得意様だからだ。今年の春節の期間中、日本における贅沢品の売り上げは4倍に増えたが、これは中国人旅行客の数が325%も増えた事による。
中国人は、休暇にお金を惜しげもなく使う。これは、かなりの程度、観光業に左右される日本経済にとって好都合だ。香港の新聞「サウス・チャイナ・モーニングポスト」は、一部の日本のスーパーマーケットに、中国語で「たくさん買って、私達を不況から救って下さい!」との張り紙が現れたと報じた。休暇を過ごそうとする人々にも、又ビジネス関係者にも魅力あふれる多くのツアーが企画されているが、何と言っても人気の最大の要因は、円のレートが下がった事だろう。昨年3月の急激な円安後、数週間後にはすぐ、外国人旅行客の数は30%増えた。
ロシア東洋大学のアナトリイ・コーシキン教授は「中国人旅行客の間での日本人気の高まりは、主に経済的な動機によるものだ」と見ている―
「多くの中国人は、政治には無関心です。それゆえ旅行先を選ぶ際、彼らは、自分達の個人的な関心やプランが優先します。中国人旅行者にとって、日本は、訪問先としてとても都合がいいのです。第一に近いですし、第二に、この国では極めてショッピング・ツァーが発展しています。中国人ツーリスト、とりわけここ最近豊かになった人達は、質の良い日本製品を高く評価しています。ですから当然、日本への旅行は今後も増加するでしょう。」
尖閣(中国名;ジャオユイダオ)諸島の領有をめぐる争いが燃え上がった1年以上前、中国で反日気運が盛り上がった。日本製品の不買運動も始まった。また現地の日本レストランの中には、略奪を免れるため、自分達は領土紛争における中国の立場を支持するとの表示を掲げる店もあった。さらには自分が乗っていた日本製の車に火をつける中国人ビジネスマンまで現れた。
しかし日本に対する過激派の嫌悪が、一般大衆に広く浸透する事はなく、旅行先としての人気にさしたる影響を与えていないのが現実だ。中国人は、旅行先を選ぶ際、政治的な動機は無視するものだ。彼らにとって重要なのは、旅行が個人にとって経済的に得かどうか、快適かどうかなのである。
以上、転載終わり
詳しくはこちら、VOR(http://radiovr.com.cn/2014_02_20/263423601/)
犯罪を目的の来日はもってのほかですが、観光はどんどん来てほしいですね。
日本がどんな所か見ていただきたいですね。