中国が前進突破するのはいつなのか(Когда "азиатский дракон" достигнет военного паритета с США?)
と、ショッキングな見出し
拙ブログで具おなじみ、戦略技術分析センターのヴァシーリー カシン(Василий Кашин)の分析です。
以下、The Voice of Russia より転載
IISSが発表した今年のMilitary Balance報告書では、軍事支出を増大させながら緊張を高めているアジア諸国にパワーバランスが移りつつあると指摘された。中国の海軍力の高まりを受けて、IISSのクリスチャン・レ・ミエール氏は、中国海軍は積極的に外洋艦隊を発展させていると指摘し、20年までには機動艦隊3つ、50年までには米国との勢力均衡を達成すると予測している。ただ、戦略技術分析センターのワシリー・カシン専門家は、軍事力の長期予測はあまり当てにはならず、多くの不確定要素に左右される、と指摘している。
特に、近いうちに海軍の性格を大きく変えるような技術革新が起こる可能性もある。
特に、太平洋西部における空母の存在意義に疑問を投げかけるような対艦弾道ミサイルは、すでに中国自身が配備している。中国はまた、超音速兵器の開発も行っており、超音速巡航ミサイルを開発することは、優先課題のひとつとなっている。
中国はさらに他の可能性も模索している。ステルス性の高い第五世代戦闘機、J-20の開発が進んでおり、それに巡航ミサイルを装備することも可能になると見られている。新型の対艦ミサイルとステルス性の高い高速長距離戦闘機を組み合わせることによって、敵の海上艦船をほぼ無力化することができるようになる。つまり海における戦略と戦術のあり方が抜本的に変わることになるだろう。それを受けて、空母運用における米国の豊富な経験はその価値を減ぜざるを得ない。
米国は学術研究および先進技術において世界のトップであり続けているが、中国の可能性は決して侮れない。より重要なのは、中国が世界の科学技術の動向を注意深く研究し、大きな資金を動員できるという点だ。アジアにおける軍拡競争は、近いうちに、新たな展開を見せるかもしれない。
以上、転載終わり
詳しくはこちら、VOR(http://rus.ruvr.ru/2014_02_07/Kogda-aziatskij-drakon-dostignet-voennogo-pariteta-s-SSHA-0741/)
確かに可能性はあると思いますが、ソ連の「飽和攻撃」の対処法を編み出した米軍、なんらかの対応を考え出すと思います。
米ソ全面戦争はついに起こらず、ソ連が自滅しましたが、米中はどうなるでしょうか。
また、その中間にいる日本は…。