ニュースによると南シナ海で好き勝手を行っている中国。
それがいつ尖閣周辺に来るともかぎりません。
もっとも、南シナ海諸国と違い日本は尖閣周辺でも局地戦では中国軍を撃退することが可能でしょう、しかし、問題はその後に習さんがぶち切れて飛んで来る200~300発のミサイルです。その中には“核”が含まれている可能性も十分あります。
拙ブログでおなじみワシーリー カシン(Василий Кашин)さんの署名記事です、少々長いですがお読みください。
以下、The Voice of Russia より転載
中国の核兵器とアジア情勢
中国の核兵器に関する報道がこの頃とみに増えた。中国は新しいタイプの核兵器の開発に取り組んでおり、いま、中国の核戦力は大きく生まれ変わろうとしている。これはすなわち、核兵器をめぐるアジアの状況が一大変化の時を迎えていることを意味する。戦略技術分析研究所のワシーリイ・カーシンの分析をご披露しよう。
中国軍の高官による核兵器への言及は頻繁になっており、国営メディアもこれを盛んに報道している。一例を挙げれば、先日、新型大陸間弾道ミサイルDF-31Aの発射実験の模様が、TVで放映された。2006年に軍の装備に加えられて以来、初の実射だ。
より重要なのは、中国の核ドクトリンが原則的に見直されている様子が見られることだ。核兵器の将来的役割に関する議論の例として、軍事評論家で少将のチャオ・リャナ(乔良)氏がチュウンゴ・ハンチャンバオ(中国航天报)紙に掲載した論文が挙げられるだろう。論文では、ロシアの経験を研究し・承継するのが合理的であるということ、核兵器の先制使用の制限を破棄すること、核兵器を中国の平和的な発展を保証するものとすること、が明けすけに語られている。
米国はMD(ミサイル防衛)システムなど、中国を念頭に置いた軍事インフラの整備を進めており、「全地球即時攻撃」システムの構築といったプログラムまで温めている。こうした状況にあっては、中国としても、戦略核兵器を質・量ともに増強させていくほか、取るべき手立てがない。
新型核兵器の開発プログラムの数においては、中国は世界第一であろう。諸々のデータを見ると、製造に向けて準備が進んでいる新型核兵器の種類は、実に多い。現在保有されている核兵器の数を加えれば、2020年代半ばごろには、中国は少なくとも600発の戦略核ミサイルを配備し、将来的にはロシアと米国、2つの核超大国に次ぐ位置を占めるに至るだろう。
米国は戦略核兵器を継続的に減少させており、現政権ではその動きがさらに加速している。これにより、戦略核ミサイルの配備数で中国が米国と事実上の均衡を形成することが、ある程度可能になってきている。
中国の核ポテンシャルの急激な高まりに応じ、米国がアジアの同盟諸国に提供している安全保障サービスも修正を迫られている。日本が中国と軍事的に衝突すれば、いくつかの街が壊滅するなどという生易しいことでは済まず、列島が丸ごと灰燼に帰すというような状況では、米国の救援をただ待っているなどという体勢が取れるはずが無い。
冷戦時代、欧州諸国は、米国およびNATOにおける米国のパートナー諸国から少なくないものを期待していた。欧州のどこかの国がソ連と衝突した場合に米国からの救援を有効に取り付けるためのメカニズムの構築が盛んに行われていた。それでも英国とフランスは、高い対価を払って、自前の核兵器を開発した。経済規模でこの2国に匹敵するドイツとイタリアは、戦後のステータスのため、プロジェクトが実現できず、涙を呑んだ。
アジアにおける核の対立は今後どのような展開を見せるか?この問題は今こそアクチュアルである。
以上、転載終わり
詳しくはこちら、The Voice of Russia(http://rus.ruvr.ru/2014_01_27/Kitajskoe-jadernoe-oruzhie-i-situacija-v-Azii-2409/)
記事中に「米国がアジアの同盟諸国に提供している安全保障サービスも修正を迫られている。日本が中国と軍事的に衝突すれば、いくつかの街が壊滅するなどという生易しいことでは済まず、列島が丸ごと灰燼に帰すというような状況では、米国の救援をただ待っているなどという体勢が取れるはずが無い」とあります。
ぶっちゃけていえば
「米はちゃんと“尻もち”してくれるんやろな」
ということでは…。
「してくれなければ…」
一刻も早く“備え”が必要です。
十分な“備え”があれば尖閣周辺にすらやって来ないでしょう。