時代は変わりましたね。
ソ連時代、日本に居るロシア人といえば革命で日本に来た白系の方か“ソ連人”大使館かあとは留学生くらいでした。
ロシア正教のキリル総主教が在日ロシア人に呼びかけました。
The Voice of Russia のМилена Фаустова(ミレーナ ファウストワ)さんが書いています。
以下、転載
総主教、日本のロシア人を訪ねる
正教への信仰を深め、ロシアの教会への忠誠を守るよう、キリル総主教は日本に滞在・定住しているロシア人に呼びかけた。キリル総主教は現在「日の出づる国」を公式訪問している。一連の訪問の中で、総主教はロシア人の同胞たち、司教や信徒と触れ合った。
アレクサンドル・ネフスキー聖堂は東京のはずれに位置する。ロシア人移民スサナ・クラフツォワがモスクワ総主教に残した遺言に基づき、2008年に建立されたものだ。「再びこの寺院を訪ね、皆様にお会い出来て嬉しい」と、寺院を訪れたキリル総主教は語った。
―この寺院は、1人の移民女性の遺言を実行するべく、40年以上の歳月をかけて建立されたものだ。ついに4年前、私たち全てにとって明るく意義深い、落成式を迎えた。私は思い出す、私たちは大いなる精神的高揚をもって、聖水式を行い、堂内で最初の祈祷を行った。主は、なるほど天におわせられるけれども、やはり私たちの祈りを聞いてくださっているのだと、この教会が証明したのだ。
現在日本には、約5000人のロシア人が滞在あるいは定住している。2011年3月11日に日本を襲った破壊的地震および津波の以前には、ほぼこの2倍の数のロシア人がいた。また日本には、モスクワ総主教の管轄にある6つの寺院、1つの修道院がある。正教会の共同体は小規模であるが、非常に友好的だ。そう語るのは、アレクサンドル・ネフスキー聖堂のニコライ・カツュバン主任司祭だ。
―寺院はつねに民衆と結びついている。日本へ渡ってきた多くの人が、同胞との触れ合いを必要としており、悲しみや喜びを分かち合いたいと願っている。ある人々は、ここへ来て初めて、教会通いを始め、神と向き合い始めた。
日本に長期滞在しているすべてのロシア人が異なる生活習慣にすばやく適応できるわけではない。ところで、時には日本人の配偶者が正教に入信することもある。かつてのモスクワ市民、アーラは語っている。
―私が長く日本に住み、目にしてきたところによれば、たしかに多くの日本人の宗教は神道であり、様々な神様を信仰している。しかし、その生活スタイルはキリスト教徒のものに酷似している。教会を訪れ、正教の教えを受けた人たちは、儀礼や規範を守り、より一層よい人間になっていく。誉れ高い日本人の外面的美質にさらに、キリスト教徒に特有の内面的堅固さが付け加わるのだ。
日本企業に勤めるアレクサンドルは、妻の日本女性と2歳になる娘のソフィアとともに、キリル総主教に会いにやって来た。日本女性は耳をそばだてて、ロシア正教会の長の言葉に聞き入っていた。「妻は今はまだ、正教会に入信するか否か、真剣に検討しているところだ」とアレクサンドルは説明する。
―妻は正教に強い関心を抱いているが、洗礼を受けるということに対し身構えてしまっている。何事によらず日本人は事柄を深刻に取り、身構えがちだ。物事や現れの深奥を見極めようとするのだ。
小さなソフィアはまだ、ほとんど言葉を話せないが、既に2つの言語を理解する。パパのロシア語と、ママの日本語。就学年齢に達したら、ロシア語学校で学ぶだろうことは、ほぼ確信できることである。日本の100以上の教育機関でロシア語が教えられている。
詳しくはこちら、The Voice of Russia (http://rus.ruvr.ru/2012_09_17/Patriarh-Kirill-posetil-JAponskuju-pravoslavnuju-cerkov/ )