ロシアの本当の敵 | andrewさんのブログ

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まだソ連時代にソ連ウォッチャーの方から聞いた話です。


そのソ連ウォッチャーの方は表の仕事は高校の英語の教師、裏の仕事は知りませんがロシア語と英語がペラペラでした。


その方がおっしゃるのには


ソ連の本当の敵はヨーロッパではない。


当時、ソ連をはじめとするワルシャワ条約機構軍はNATO軍の4倍の兵力を持っていましたが、それはあくまで攻め込まれないため。


独ソ戦で2000万の犠牲を出したソ連。


二度と攻め込まれないようにするには…。


「攻者3倍」といいますが、そうその逆「守る」方が3倍あれば絶対大丈夫なはず…。


はず…、じゃもうひとつで4倍になったとか。


それ以前から中国との仲は険悪で、もちろん軍事交流も途絶えていました。


中国から日本に「74式戦車」の提供を求めれられたのもその頃。


中ソ国境では大規模な軍事衝突も起こっていました。


また、チタの司令官に大物が就いていたことからも、当時のソ連の本当の敵は中国であるとの論でした。


先日、ご紹介した拙ブログ


中国·ロシア:軍事技術ルネッサンス?


です。


内容をもう一度 The Voice of Russia より引用します。


中国はロシアから戦闘機スホイ35と地対空ミサイルシステムS-400 「トリウームフ」を購入する意向。ロシア連邦軍事技術協力庁のフォミン第一次長がジャーナリストらに伝えた。


フォミン第一次長によると、現在ロシア側が同問題について検討している。契約の締結について述べるには時期尚早だが、仮に発注された場合、中国は再びロシア製軍事技術購入国のトップ5に入る可能性がある。


防衛問題の専門家で戦略・技術分析センターの所長を務めるプホフ氏は、中国は最近数年間で自国による生産や外国の軍事技術モデルを違法にコピーする方向性を選び、軍事技術の購入を減少させたと指摘し、次のように語っている。


「現在、軍事・技術協力分野におけるロシアと中国の関係は、一種の復興期にある。中国は1990年代、インドと並んでロシア製兵器の主要購入国だった。ロシアの防衛産業は、一つはインド、2つ目は中国という2つの『酸素吸入器』によって生き残ったと述べることができる。しかし中国は2005年までにロシア製兵器の購入量を著しく削減した。その理由の一つは、中国が武器の著しい量を許可を受けたコピーおよび不正コピーする形で自ら製造するようになったこと。2つ目には、中国が一連の高感度技術を提供するよう要求したが、ロシア側にその用意はなかったことが挙げられる。」


これらの理由により、露中の軍事・技術協力は約6年間「休止態勢」にあった。だが中国は1年前、自国のアプローチを変更し、スホイ35のような軍事技術のハイテクノロジーモデルの購入について協議する決定を承認した。また中国は、エンジン製造分野および海軍のためにロシアからの援助を必要としている。プホフ氏は、そのような理由からロシアと中国の軍事・技術協力が新たなレベルに進む可能性があるとの見解を表している。


一方で、航空機産業の専門家ピャドゥシキン氏は、状況をより悲観的にとらええている。ピャドゥシキン氏は、中国との軍事・技術協力の発展は、ロシアの生産者および開発者の知的財産権が厳格に保護される場合にのみ可能だとの見解を表し、次のように語っている。


「問題は、中国がロシアの技術を購入した後で、そのコピーを試みようとすることにある。以前、中国がロシアの技術を自国で再現しようとしたために契約が破棄されたケースがあった。これは戦闘機スホイ30やスホイ27に関連したものだ。ロシアはこれを受けて、同国には知的財産により注意深く接する購入国があることから、中国への軍事技術供給に関してより慎重な態度を示すようになった。中国がコピーする可能性を考慮し、ロシアが中国に多くの軍事技術を提供することはないだろう。」


中国へ戦闘機および地対空システムを供給する問題は、ロシアによって詳細に検討される。自国の防衛にとっては、ロシア軍の需要を保障することが優先課題でもある。ロシア連邦軍事技術協力庁のフォミン第一次長はジャーナリストらに対し、地対空ミサイルシステムS-400 「トリウームフ」の中国への供給に関する展望は、ロシア連邦軍への同システムの装備状況に従って明らかになる可能性があると説明した。


以上、引用終わり


原文はこちら、The Voice of Russia


如何でしょうか。


たしかにロシアの武器輸出は2010年は100億ドルを突破し外貨稼ぎの重要なものです。


ソ連時代とは少々違うでしょうが、中国への武器輸出再開、警戒が必要です。