五性各別、というのをご存じでしょうか。
法相宗の教えですが、ネットでみてみると
五 性 各 別
一代聖教の対機に、次に掲げる五種の差別があって、これは改めることができないものとし、三乗真実一乗方便と立てる説である。『入楞伽経』や『成唯識論』等によっている。
1菩薩定性、2独覚定性、3声聞定性、4不定性、5無性有情
このうち成仏できるのは、1の「菩薩定性」と4の「不定性」の一部分のみで、しかもどの種性に決定されているのかは、仏の知見によらなければ知ることはできないとする。かかる五性各別説から三乗真実・一乗方便の悪見が生ずるのである。
とあります。
ゴーダマさん(お釈迦様)が聞いたらなんというか。
キリスト教にも「予定説」というのがあります。
予定説
神の救済に与る者と、滅びに至る者が予め決められているとする
です。
カトリックや正教は取り入れていません。
そして、日本の(因果律に凝り固まった日本人には)教会でこの教えを説いているところはほとんどないのでは。
これに従うと、あの人が地獄であの野郎が天国、ってことになります。
そこで例え話に使われるのが
「鼠を捕まえる猫はよい猫」
です。
鼠からみると自分を殺しにくるわけですから…悪。
人間からみると…善。
猫からは…?
神からは…?
です。
「五性各別」、「予定説」…、奥が深いです。