「核アレルギー」をいう言葉を聞いたことがない日本人はないと思います。
以前から思っていたことですが、日本人の「核」に対する考えというかイメージは「死穢」と同じではないでしょうか。
こんな事件が起こりました。「放射能がうつる」と避難住民の子供がいじめに。
解説等では「大人たちの不安や情報不足を感じ取っている」とありますが、それももちろんあるでしょうが、これはビビンチョやエンガチョに通じるものがあると思います、というか同じ。
ビビンチョは、日本における民俗風習のひとつで主に子供の遊びとして取り入れられた風習で、ある種の穢れの感染を防ぐための特別な仕草ですが、元にあるのは「死穢の忌避」です。
「核」と「死穢」が結びついたのは広島、長崎への原子爆弾投下です。
このときの強烈な印象が日本人に「核」=「死」、そして古来持っていた「「死穢」と同じになったのでしょう。
「死穢の忌避」は日本人のOSを知る上で鍵となるものです。
これについてはまたの機会に。