花博建設現場
時は少々さかのぼって、まだ各パビリオンも骨組み、職員管理棟も仮、そして警備員棟もプレハブ(これでは棟でなく小屋)だった頃
昼間は各ゲートの管理、そして夜間は園内の巡回
もちろん、園内は広いので車で回る。今でいうSUV、4駆のピックアップってやつ
で、夜間巡回
その日は、正社員の隊長と私を含むバイト2人
巡回といっても夜通し園内を走り回っている訳ではなく、職員管理棟や機械室など重要な所に車を止め監視(休憩)しながら回る
で、車を止めて休憩 じゃなかった監視をしていると野郎3人、する話といえばすけべな話か怖い話。そのときは怖い話だった
主に話すのは隊長、で、話している時私には気になる場所が、車から20メートルくらいの植え込みに女性がいるのが感じる、姿は見えない
そうこうしているうちにだんだん雰囲気がやばくなっていった
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運転していたのは隊長
エンジンをかけ前進と思いきや、なぜかバックして切り返しして切り返ししてあの植え込みに向かっている
そして、その植え込みの前に来た時、エンジンがプスッと止まった
セルを回してもセル自体が動かない
異様な雰囲気
うん、後ろ
振り返ると鬼みたいな顔した女がこっちを見ている
私は後席にいたのでその距離数十センチ
思わず
「ゲャーッ」と言いかけたが、ここで声だしたらパニックになると重い、うんっと飲み込み
「ヒューズ飛びましたかね」
その一言で異常な雰囲気がパッと消えた
やはり、セルは回らない
車外にでてボンネットを開けようとしたら、うっすらとライトがついている
バッテリーだ
で、押し駆け
エンジンがかかり、脱出
落ち着いて、植え込みや女の話を
でも、いままで動いていたエンジンが急にバッテリー切れ起こすなどまずありえない
そして、隊長に何故真っ直ぐ前に出