今になって凄く痛感している、日本での英語教育で絶対教えてもらいたかったのは、こちらの中学校から徹底的に叩き込まれるエッセイの書き方。日本語の作文とは全く異なるので、慣れるまではかなりきつい。語彙力もいるし、簡単なエッセイなはずなのに、書き方が分からないが為に0点となる!こちらの先生は褒めて伸ばすタイプの方が多いので、このような時には「きっとあなたの今まで受けていた教育からすると間違ってはいない、でも書く順番があるの」って絶対言われる(言われ続ける…)。

私の例で言えば、同僚(元大学教員)にある日、私が2日かけて書いたエッセイを添削してもらったところ、ナント目を覆ってしまうほどの全て赤で帰ってきた笑い泣き汗汗汗汗正にそれは新記録であった。2ー3日帰ってこないとおもってたのにたったの15分で返還…。その教訓もあり、いまだに書く練習は欠かさない、書き続ける事こそ力なり。政府機関は書類が多いですしね。そして同僚に定期的に添削してもらいます。そんな素敵な同僚に感謝!

さて、日本では近年TOEICが流行りなのか、50過ぎた元同僚の先輩方が会社が受けろというから受けたのとか愚痴って来られる。複数の友人の話を総合すると、大抵聞かれる英語に関する質問は「これ、文法合ってる?」

えーっとね。

私からすると、その前に「日本で日本流英語教育しか受けてない人が書いた英語の文章の意味が理解できないショボーン。」うーむ、でも相手になんといおうかな、しばらく想像で文章の意味を理解しようともできないので「何をこの文章が伝えたいのか全く分からないんだけど?」とよく言ってしまう。
分かるよ、日本人は完璧を常に自分にも求めているから。参ったなと思っていると、「いやだから、文法が正しいのかどう聞いてるの?」と返される。
もうこれは鬼となるしかないので「文法はデタラメだね。日本語で考えて書くとこうなっちゃうのかな?」との返に続いて、日本語で何が言いたいのか教えてもらえます?と聞くとようやく「ああ、この場合はこう書くと意味が通じるの」って教えてあげられるという、「あらそうなの」って納得してもらえるけどこの瞬間は正に私からすると数少ない友達を失ってしまうのではないかと思ってしまう緊張感あふれる時間である。ーしかしながら、英語の教師でも何でもない私が分かる程度なので偉そうなことは言えない。相手を尊重して言葉を選んで返して差し上げますよ。

まぁ、でも私のエッセイを真っ赤にして返してきた同僚からすると、私の英語のレベルはきっと私の日本の友達たちのレベルと変わらないのかな、と、凹んでしまいますが、そこはグッと受け入れて次回に活かします。
例えば「文法合ってるかな」の質問の代わりに「この文章の意味は通じるかな」って質問された方がこっちも教えやすいんだけど、って私思うんですけど、皆様どうでしょうか?

いやーでも、外国語習得って難しいよねっ。