5/19火曜日、ワシントンDCで恐ろしい事件がありました。
まずはこの事件の犠牲となられた4人の方々のご冥福をお祈りいたします。

事件はワシントンDCにあるミリオネアのお宅にて火災が発生、黒い煙が轟々と立ち上る大きな家に入った消防士が言った一言「これは事件のようだぞ」・・・それは大変恐ろしい事件の始まりに過ぎませんでした。

この火災により、何億円もする家屋が半焼、その上この家の住民であったご夫婦と10歳の子供、それに家政婦さんの合わせて4人が火災に巻き込まれて亡くなったのではなく、火災の前に殺害されていた事が判明。
また、この家の住民のスポーツカーは何者かにより盗まれ、DCと陸続きであるメリーランド州にて放置された後、放火されました。その上この家にあった約400万円の現金も無くなっていた。

昨今のアメリカは、至る所にセキュリティカメラが設置してあって、車を放置した犯人が立ち去る映像がありましたが、それもそんなにはっきりと見える物ではない。このミリオネアの家にも当然セキュリティカメラが仕掛けられていたのですが、何せ火災にあっているので分析も時間がかかるとかで事件は難航するかに見えました。

ところが、昨日の朝に一転。
すぐに犯人が割り出され指名手配。そして夜には逮捕。あっけない幕切れでした。

逮捕のきっかけとなったのは「ピザのクラストピザ」つまり、いつも食べるか食べないかと揉めるピザの生地の端っこ。なーんも味がしないとかそんなのね。チーズ入りとかもあるよね。
ドラマでも有名なCSI(Criminal Scene Investigation=いわゆる科捜研みたいなもんです)はそのピザのクラストからなんと犯人のDNAを抽出する事に成功。また、この家の人たちが亡くなったよりもあとの時間にこの家から何者かが「ドミノピザのマーク!ドOノピザ」をオーダーした事実も判明。

いけませんね、こんなミリオネアがいくらなんでもドOノピザなんか食べるわけないじゃんか、よく考えてオーダーしろよと突っ込みたくなりますが、アメリカの強盗犯罪者なんてそんなもんだなーと。
またこのDNAのほかに、犯人の彼女の協力もあり彼の携帯電話の電波をひたすら追跡しこのたびの逮捕となったそうです。彼がレンタルしたと思われる大きな引越し用トラックの中には約100万円の現金が発見されたとか。

なんとも恐ろしい事件は「ピザのクラスト」で解決。
改めてアメリカの犯罪を解決するのに一役買っているCSIってすごいなと思いました。

ところで、ワシントンDCは法律で死刑制度が無いので、今後の裁判の行方が気になります。