今日はまた新たなクライアントと仕事の初日。
このケース、先週から話しは来ていましたがどうもいやーな予感がしてお断りをしていたのですが、昨日またボスから行けとの指示があったので、今回だけということで承諾。
その代わりというか、シフトは8時間にしてくださいね、と言う事としました。
でもって、扉を開けるとそこにいたのはイライラしたナース。やだなぁーもう。
何でも24時間勤務明けだったらしい。まぁ、神経使ってやってるんだからそうだよね。
でもって、そそくさと仕事の引継ぎをしてくれましたが、事あるごとに「このクライアントは難しいから」と。
まぁ日本でやってた前職もそうだったけど、「難しい人」というのはどこの世界でもいます。
でも、個人個人をケアするようになって思ったのはその人にも家族があり、パートナーなり夫または妻なりいるわけですよ。その難しい人を理解する人は必ずいらっしゃるものです。
それに、これは家族じゃなくて「仕事」なので、私にとっては「難しい人」だろうが「簡単な人」だろうがどうでもいい話しである。要は「その人の背丈に如何に合わせられるか」が、接客する方の技量が確かめられるところだろう。
引継ぎをしたナース・・・「あれやれ、これやれって注文が多いのよ!」と言う・・・でもこれは彼女の権利なのだから普通でしょ。
自分が出来ない事をアシストするのが私たちの仕事なのですけど・・・?
それができないとすぐに怒るのよね!とも愚痴ってたっけ・・・そうですよね、自分で出来ない所を人がやる事になるから当然クライアントはイライラしますわー、別に異常でもなんでもない、普通だ、普通。
でもこのクライアントなんて、正直な人だと思うなー。
自分がやって欲しい事をぜーんぶ言ってくれるんだし、この人と仕事をするのは初日なんだから怒られて当然。どんな人でも1ヶ月はかかると思うんだよね、意思疎通が上手くいく、行かないっつーのは。
どんなもんだろうかいなぁ?とクライアントをお世話しましたが、日本の前職から比べると「全く持って簡単なケース」・・・笑いがとまらんかった。
御婆さんは、常にスマイルで卒なく仕事をこなす人を要求しているんですよ、なんつーか「プラダを着た悪魔」ってな映画のメリル・ストリープ扮する女編集長そのものですね、彼女は。
でもそれに一生懸命笑顔で答える事こそ、こういう人の心は動く物です。
「あなた、接客すきでしょう?」と聞かれたのは嬉しかったなぁ~、はい、このお仕事とってもとっても大好きなんですものーーー!!
「あなた、よろしい!また来て欲しい!」と言われたのは嬉しかったですね。
でもって、私のシフトの後に来るナースがまた接客しなれてない人がやってきました・・。
オフィスで会ったことがあるけれど。開口一番「あなた!シフトが終わりってどういうこと!?」
いや、オフィスの指示で8時間働いただけです、と答えるとかなりご立腹・・・。
「ここのシフトは12時間シフトなのにあなただけ何故8時間が許されるの?延長4時間できないの!?私は4時間勤務でここに来たのだけどあんた、延長できないの?なんで帰るの!」・・・いやいや、私には小さな子供がいるのでこれ以上は出来ませんときっぱり断ったら、あら、そう。
でも、私への口激はとどまらないので「あの、私はオフィスの指示で8時間シフトなんです、どうしてそのように責められるのか理解できませんし、あなた私に怒ってるんです???筋違いも良い所ですよ」と逆に説教したBEKRLEY。そのように反論するわけがないと思ってたナースはポカンと口を開いたまま突っ立ってたので「あとはボスに電話して確認してください!」と言ってシフトを終えかえりました。
まったく。
クライアントの家で口論なんて考えられない。
しかも彼女はたったの4時間労働じゃない、いいじゃない。
これは全くのオフィスの連絡ミスだったと思うけど、でも皆、ここの家の中心は「クライアント」と言う事を忘れすぎ。皆自分の事ばかり考えてて挙句の果てに当たってくる・・・よくわからん。
接客って本当に難しいと思います。
やることは全て同じであっても、声の掛け方や提供の仕方、それぞれです。
でもそこが私はとても面白いと思います。
どんな人であれ、そこにその人の「ぬくもり」を感じます。
日本で仕事をしていた頃常に言われていたのは「お客さんの顔が笑顔ってことはあなたもとても笑顔ってことなのよ。お客さんの顔は鏡」、、、どうして日本にいたころ気がつかなかったのか分かりませんが。
はい、次はどんな難しい人が出てくるのでしょうかねー。それもまた宝の発見みたいで面白いです。