彼が彼女と知り合ったのは、彼の勤務先の小売店だった。 銀

座の恋の物語だ。 彼は、裕次郎ファンだったから。

彼女が、 その化粧品販売店へと、派遣されてきて三日目のこと。

「えー。ほんとですか?」と、まるで、新人の私一人残してお昼だな

んて とでも言わんばかりの目をして、しんじられない。とでも言

わんばかりの顔を見て。しかたなくなく、昼食は、我慢する。とし

たこと。 「すみませんでした。これ、後で食べてくださいね。」と、

ホットドッグ 2本入った紙袋が、          つづく