もしかしたら、彼女が本当に紋白蝶になってきたのかもしれない。

と、おもいながら、そっと、その紋白蝶に手を伸ばしてみると、紋白

蝶は、すでに息絶えていた。 よく観ると、その模様は、結婚式のと

きに彼女が身につけたドレスのレースの模様と酷似しているように

も思えたので、あはれにも思えた。 生きているような紋白蝶の死

骸をそっと、傷つかせないほどに懐紙に包んで、紋白蝶が螺鈿細

工された選考箱に収めた。              つづく