まるで、彼女が自分の現世の身体に別れを告げるかのように

、悲しみに耐えて身体を震わせているかのようで切なく、ものの

あはれを感ぜずにはいられないような、その紋白蝶の舞いは、

半時ほど刻んで休み、また半時ほどと、その繰り返しして見せ

て少し疲れでもしたのか、その紋白蝶は「私を、もう少し此処に

居させて。」とでもいうかのように、彼女の枕もとのヘッドウオー

ルにスッと留まった。

 彼女の変わり身かとも思える。          つづく