外見は、何事もなかったかのような傷一つない顔かたちで、ち

ょっとだけ顔色が悪いかな? とおもえるくらいの表情をした見慣

れた彼女のようであったし、「生きてる』これだけでよかった。

「どうした?大丈夫?』やっとの思いで、それだけを聞くことが出来

た彼に「うん。大丈夫。ちょっと痛いけど、腰を打っただけだから

。」と、つとめて明るく答えようとしている彼女の姿が痛々しかっ

た。 そんな彼女に話し掛けてしゃべらせることが、その身体を

痛くしてしまいそうで可哀想な気がした。      つづく