その正体は血まみれの状態なんだと理解するのに、少しの時間が

必要だった。 その人は、そんな僕を確認すると、少し慌てながらも

「この近くに外科病院を君は知っているか?」と、救急車を呼ぶことよ

り自分で搬送した方が早いと判断したらしく、問いかけてきた、 そ

れにうなづきながら、中で『血、けが、外科、外科・・・ああそうだ』と、

父親が、以前、腸ねん転で入院したのが、確か、今村病院だった

な・・と、売る覚えの記憶をたどりながらその病院の地図を頭の中で

紐解いていた。                      つづく