やがて、遠くに止まっていたテールランプがバックしてきて、人が

おりてきたのが判かった。 その人は、中年らしい男性で、「大丈夫

か?君立てるか?」と、声を掛けられて、初めて事故ったんだ。という

ことが理解できた。倒れている自分を自分で立ち上がらせようと身

体のしたに潜っている右腕を身体から抜いて、つこうとしたしたが、

ひじから先がしびれていて出来ない。そして、なおも立ち上がろうと

右足をつこうとしたが、それもしびれていて出来ない。 暗い中で

よく見たら、それは生暖かくて、ぬるぬるして。      つづく