そんな彼の耳の奥で、ガンガンと鳴り響く音の正体は、銀座の夜

を彩る飲食関係の顧客たちが急ぎの買い物をする為に、ややもす

ると殺気立っているような「あれとそれとってヨ!!」とか、「それだけで

いいから早くして!」などの声が声が飛び交う店内で、それこそ忙し

く飛び回って接客していた彼に、その店、三号店店長の坪井さん

さんから突然伝えられた言葉が何度も繰り返されているものだ。

レコード盤傷がついて音が繰り返される時のように、永遠に続き

そうで頭が壊れてしまいそうなほどだ。       つづく