四国遍路 歩き野宿旅 -270ページ目

運命の出会い  12日目、その2・・・・・芸西村・西分


でっかい太平洋を眺め、一杯やって、まことに気分がよろしい・・・ヽ(゚◇゚ )ノ

さて、ぼちぼちネグラに行きますか♪
さっき歩いた道を逆戻りするのだが、たいした距離では無い。

このタイミングが実に良かった♪
浜で一杯(実際は5杯くらい)やって正解でしたよ!

前方から、ウォーキング中らしきオジサンがやって来た。

「おぉぉ~、偉いな、逆打ちか?」
(注:逆打ち=反時計回りに遍路道をまわること。
 迷いやすく、困難なため、ご利益も大きいという)

「いえ、違うんです。ちょっと戻ったトコで野宿しようと思いまして・・・」

「じゃー、ワシんとこへ来たらえぇ。善根宿やっとるけん!」

「歩いていけるトコですか?」

「あー、10分くらいじゃ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おじさんと並んで歩きながら、私は不安だった。

(もし、ご遠慮したくなるような物件だったら、どうしよう?)
ご主人を目の前に、
「やっぱ野宿のほうがマシなので戻ります。」
なんて言えないですよ・・・・・

私の不安をよそに、おじさんはドンドン話しかけてくる。

「電気は無いけ!懐中電灯持っちょるな?」

「はい!」

「トイレと水道は、駅のを使うたらえぇ。ペットボトルあるな?」

「はい、モチロン!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一体、どんなトコなんだろう?
おじさんも、そこに住んでるのだろうか?
電気も、トイレも無い家に・・・(;^_^A
しらないオジサンと、一つ屋根の下?

さらに、おじさんの話は続く。

「青龍寺を打ったらなぁ、打ち戻るんやぞ!で、宇佐の遍路小屋で泊まったらえぇ。」

「あっ、そこ、前回お世話になりました!いいトコですよね♪」

私は、初心者ではないですよ、とアピールしたつもりだったが、彼のアドバイスは止まらない。

「安和にはなぁ、・・・・・」
「窪川ではな、・・・・・」

あ、あのぉ、そんな一気に教えてもらっても、覚え切れないんですけど・・・・・

おじさんの野宿コーチは、はるか足摺岬まで行ってしまった。

四国遍路  歩き野宿旅-day12b

追いつくの、大変だなぁ・・・

てなトコで、現場に着いたようです。ホッ!(´∀`)


四国遍路  歩き野宿旅-12 萩森1
プレハブと、休憩用の縁台が並んでいます。
「兄ちゃんは、ここで寝たら

えぇ。カギはこれじゃき」

四国遍路  歩き野宿旅-12 萩森2
「男部屋」って、まんまストレートな名称なんですが。
ヘタに勘ぐると、ちょっと心配なひびきです・・・・・

ここで、おじさんは自己紹介。
名刺をいただきました。
ハギモリさん。本業は左官屋さん♪

「今日は空いてるから、部屋は一人で使っていいけんね」
「あっちに駅があって、トイレと水道があるから」

そして、先客の60歳くらいの大ベテラン遍路さんに紹介してくれた。
今日は女性客0人なので、彼は「女部屋」に泊まるそうだ。

ハギモリさん、腹が減ってたのか、
バタバタと説明して、スクーターで帰って行った。

よく理解できぬまま、放置されてしまった。

とりあえず、お部屋拝見♪

四国遍路  歩き野宿旅-12 萩森3
おー、キレイ、キレイ♪
そして、ちょうどいい雰囲気。
私、立派過ぎるとこでは、緊張して眠れないかも?
この、手作り感が落ち着けそうです。

いや、手作り「感」ではなく、「手作り」でしょう。
ハギモリ氏、左官屋さんですから。
そして、代金も取らずに、お遍路さんを泊めてらっしゃる。
感謝・感謝です。

とりあえず、駅に水汲みに行く。
が、ちょっと待てよ。
私は、相変わらず、お腹の調子が悪い。
大事をとって、国道まで歩いてミネラルウォーターを買った。

さて、「男部屋」に戻り、一杯始めます。
電気は無いので、いつものようにヘッドライト生活。
この部屋、ネドコは4つもあります。
それを一人で使うのだから、かなりゴージャスですな。

この部屋だったら、昨夜のように寒さで眠れない!
なんてコトは無いでしょう♪

海まで、100mちょい。
波の音が聞こえてきて、いい雰囲気です。

「やっぱ、室内だと落ち着くなぁ!」
「風がない場所って、なんて快適なんでしょう♪」
という気分になるハズだったのだが、なぜか落ち着かない???

えぇぇぇ~、どうして?
壁の無い場所で眠るのに、慣れちゃったんだろうか?
野宿依存症?
ソワソワする気分を落ち着かせるため、
普段より、呑みすぎてしまった。


四国遍路  歩き野宿旅-day12
12日目。

安芸~西分

歩行距離・・・・・12km

お接待・・・・・宿
ハギモリさん、ありがとうございました。