今日もモリモリ積んでいたら、背後に忍び寄る人影…
「トントン」予想通りわしの肩を叩く。
振り向くと白服ならぬ、店長降臨!!
ついにこの時が来た
強制終了か、出玉没収か!?
もしや出禁? 永久追放?
『アンドレ君、”トクチャ”って知ってる?』
「と…く? ちゃ?」
『特保のお茶だよ~! ト・ク・ホ♪』
「は、はぁ…」
『これを飲むとね、グイグイと脂肪を燃やしてくれるのだよっ!』
『ボクも飲み始めたんだけど、確実にキテるよ。これっ』
「それは良かったです…ね」
『でしょでしょ? 今、一番オススメの景品なのよ。一箱どう? 』
生鮮食品とか期限切れ間近の景品を取ってくれないかと、いろんな店で頼まれた事はあるけど、ごく普通の景品を勧められたのは初めて。
おそらく「体脂肪率でお困りの方」しか必要としない景品だからだろう。一箱も売れていなかった。
そこで白羽の矢が立ったのが、わしのお腹ゆう事か。
鋭く光るつぶらな瞳に負けて段ボールで二箱購入。
2ヵ月後にはバレエダンサーのような肉体を披露したいと思います♪