苦手な人もおるやろから、先に書いておくです・・。
連載日記用にお邪魔したホールの駐輪場で見かけたです。
これはどこから見ても葉っぱや~ん♪ あやうく踏むトコでした・・
違う向きから撮りたくて、つついてみたけど頑として動かず。
葉っぱのフリしてるんやから、動いたら死を意味するんやろな・・
「とっとといねや、このオジン! 早よう遊びに行きたいんや♪」
・・とか呟いてるような気がした。
天敵から身を守るために枝や花、土や砂に似せた生き物は多い。
生き延びるため、子孫繁栄の為に究極の努力をしてるんやのう・・
普通の虫っぽい容姿からここまで進化させるのに、
何百万年かかったんやろ? 何千万年か?
ここで大きな疑問が湧いてきた。
そもそも彼には、枯れ葉に似てるゆう自覚があるのか?
鏡なんか見たコトないはずやし。
昆虫の複眼では限られた色彩しか見えんし、
物の形を認識する事も苦手やし。
それ以前に「わしは業界一の葉っぱソックリになったるで!」
なんてコトも考えていないに違いない。
生きのびよう・子孫を残そう・ゆうのは思考ゆうより、本能。
諸々の行動パターンは遺伝子の働きがつかさどってる。
人間なら背を高くしたい、痩せたい、顔を良くしたい・・
なんて考えたり、そういう願望を持てる。
虫には失礼やけど、虫の脳ごときに感情は無い。
喜怒哀楽もないのに「葉っぱに似せよう」なんて、
向上心があるはずもないのだ。
自らの姿を変えるなんて一代二代で出来る芸当やない。
優秀な繁殖相手を見つけたり、子育て環境を整えるくらいしか、
努力の範囲はないと思う。(それも感情でなく本能で)
はるか大昔。
白や黄色より茶色い奴のほうが、敵に見つかりにくかった。
いつしか茶色い奴の子孫ばかり繁栄するようになり・・
その中でもスジっぽい柄の一派が、特に生き残り率が高くなり・・
さらにカサカサっぽい肌(羽根)の一派や、先が尖った一派は、
どんどん隆盛を誇り・・
要は数百万年ゆう「ふるい」に掛けられた結果で、こんな姿に。
砂の色に似せるタコや、岩の色に似たイグアナ程度ならわかるです。
色くらいなら人類だって肌や髪の色もさまざまな進化をたどってるし。
しかし紙や布や接着剤や絵の具をフルに使っても、
こんな精巧な葉っぱを作るのは至難の業です。
本人は、
「わしらは葉っぱに似てるのう!」
「頑張ってもっと似せたいのう!」
とは全く思ってないのに、こんな究極進化を遂げてしまってる。
「早く持ち玉にならんかのう・・」
「強運でなくていい、普通の確率で当たらんかい・・」
毎日考えてても全然そうならんのにのう。人間は。
そんな神に選ばれし葉っぱ虫君の正面を撮りたくて、
回れ右をさせようとしたら・・
「キシャー!」
写真は閉じようとしてるけど、全開やとド派手な目玉模様でした。
フクロウゆうか、CRキングホー助の全回転・・。
こんなん見たらヘビや小鳥ならはだしで逃げ出しますな。
実はこの虫、アケビコノハゆう虫です。
蛾なんですな・・ 虫嫌いの人がおったらすんません・・(汗)