冒険の素晴らしさ | アンドプラス エージェンシー社長のブログ

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『プラスαの価値』を創造する。2008年10月創業。化粧品に特化したインターネットマーケティング企業です。


この週末に読んだ本です。

写真集でもあり、冒険小説でもあり。


一〇〇年前の世界一周 ある青年の撮った日本と世界/ボリス・マルタン
¥2,940
Amazon.co.jp


ホテルのライブラリーからお借りして、

部屋で読みました。


写真集感覚で、と思ったのですが

語りの部分を読み始めると、面白くて面白くて(笑)


舞台は1905年、ドイツの青年ワルデマール・アベグ氏が

世界一周旅行の冒険(旅)にでる物語です(実話)。


このときの時代背景は、19世紀から20世紀へ時代が変わり

世の中もまさに激変の前の静けさといったところ。

(この後に世界大戦などが勃発し世界は混乱の世紀に入る)



ちょっと前、1872年にジュール・ヴェルヌによる「80日間世界一周」

が刊行されており、幼いころにそれを読んだワンデマール少年が

やがて世界一周の旅に出る、というお話です。

当時珍しかった写真機をもって。



彼はいろいろと考えて、当時の他の冒険家とは違う、西からの

世界一周を実現します。

アメリカ、カナダ、日本、朝鮮、中国、インドネシア、インド、スリランカなど。

日本でいえば、明治の終わりころ(明治38年)ですよ。


写真がね、とても素晴らしいんです。

フロンティアで湧くアメリカは、東部のNYやシカゴは摩天楼が既に建ち、

移民たちの中から新しい上流階層、富裕層が生まれています。

ロックフェラーなど。

でも西部はまだまだ西部劇そのままの情景が残っています。


そして、日本。

私がみても美しいと感じます。

欧米の人々がこの当時の日本を知って、憧れと興味を抱いた理由が

写真に残された景色や街並みだけでなく、人々の暮らしぶりから

想像できました。


ワンデマール氏は、裕福な家庭に生まれましたが、

親や上司を説得し、世界一周旅行に旅立ち、

趣味の写真機(←一般の人は持っていません)で感性の赴くままに

貴重な写真を撮り続け、残してくれました。


裕福な家庭だったからか、帰国後、多くの出版の誘いがあったけれども

すべて断り、なぜか80歳を過ぎて旅の記憶がよみがえり

保存されていたガラス写真とともに出版に至ったそうです。



ついつい夢中になり、ベッドでもページをめくり続けちゃいましたが

夢が広がる冒険写真集でした。





ライブラリーが充実しているホテル(旅館)はいいですね!