このニュース、結構衝撃を受けました。
三洋電機の白物家電売却=中国ハイアールに―パナソニック
ついこの間、パナソニックの完全子会社になった三洋電機なのに、
白物家電分野が重複するという理由での事業売却。
衝撃をうけたのは以下の3点です。
1.名門日本企業が中国企業の傘下になること
2.しばらくは「SANYO」ブランドが残り、“親子対決”をすること
3.売却額100億円という金額
これまでは日本企業はアメリカや欧州の企業に買収や合併(M&A)される
ことはありましたが、いよいよ中国企業がその力をつけ、日本企業にM&Aを
仕掛けてくることになりました。
これをどう捉えるか。
栄枯盛衰はここでもまた真なり、なのでしょうか。
SANYOブランドも寂しいですね。
洗濯機は三洋製なのですが、次買い替える時は...
企業のM&Aにはいろんな背景、理由、戦略、事業構想などがあります。
今回の件もいずれビジネス誌や経済番組なので詳細が解説されていくでしょうが、
重大な経営戦略は従業員は知らされません。
恐らく2000人の従業員の方は不安ではないでしょうか。
円高が進めば、日本の製造業は日本に居られません。
経済の合理主義で考えれば、
利益を追求すべき企業は、より安く製造できる国を求め、通貨や税制などでより利潤が
残る国を選択せざるを得ないでしょう。マーケットの規模も重要です。
そしてそこで問題になるのは“雇用”です。
製造業が海外へ逃避し、マーケット自体も少子高齢化で縮小が確実な日本が
これから向かうだろう道筋を表してるニュースにみえて仕方ありません。
今こそ、国をあげて奮起しなきゃ!
こんな本がでてたのが懐かしいですね。
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