終わりよければクリストファー

終わりよければクリストファー

主にアニメ、小説、安藤Project、自作小説、日常を書いていけたら良いなと思ってたり思ってなかったり。

Amebaでブログを始めよう!
「プレンティーめもりある1」作キョンC
キャラクター紹介
時雨文人(しぐれ ふみと)この小説の主人公。
私立大宮学園に通うことになった新入生。
高校1年生で、友達を作ることを非常に拒んでいる。
理由は昔の記憶に関係している。
会長の強引な誘いで生徒会の副会長に任命されてしまう。
桐嶋美穂(きりしま みほ)
私立大宮学園の生徒会長
紫髪の美少女
学園中から絶大な信頼をえている。
成績優秀で容姿端麗である。
時雨ゆの(しぐれ ゆの)
文人の妹。現在親と一緒に海外に住んでいるが、文人が高校に入ったことを
聞き日本に帰国してくる。
少々天然なところがたまに傷
松原京谷(まつばら きょうや)
文人の唯一の親友である。
子供の頃から文人の事を良く知っており。
文人の良き理解者である。
高梨結衣(たかなし ゆい)
文人の中学時代の友達?
交通事故により死んでしまった。
宮島凛(みやじま りん)
大宮学園生徒会書記
背が低いことが唯一のコンプレックスである
西ノ宮レナ(にしのみや れな)
大宮学園生徒会会計
小説を読むのが趣味
だがどんな本を読んでいるかは誰も知らないらしい
お姉さんタイプである
-------------------------------------------------------------------

メモリ2「時に君はパン派か?それとも米派か?」
・・・・・ホームルームが終わり、俺は直ぐに桐嶋会長のところへ向かった。
(多分、生徒会室にいるだろう・・・)
長い廊下を走り抜ける、・・・・・・走り抜ける?あ・・あれ?今脇を
誰かが、全速力で駆け抜けて行ったような・・・。
と目の前に桐嶋会長が現れる。
「こら!!止まれ!文人副会長!」
いきなり方向転換し振り返る会長。
「っとととととととぉぉぉぉっーーー!!?」
全力でブレーキをかけ、なんとかぶつかるのは防げた・・・。
ふぅーー、あぶないあぶない。
「文人副会長!!この学園では「廊下は走るな」が原則だ!!」
「文人副会長!!君には生徒会としての自覚がないのか!!」
「・・・・・・・いや、会長もさっき思いっきり走ってましたよね!廊下!!??」
「あ・・・いや!!わ・・私は走っても、だ・・・大丈夫なのだ!!」
「いや!なにが大丈夫なんですか!!!駄目でしょ!?絶対!」
「い・・いや、これは生徒が非行に走るのをふせぐためにだな・・・・・。」
「言い訳にしか聞こえないんですが・・・。」
「き・・・君は人をいじるのがすきなんだな・・・・・・・・。」
ポッと顔を赤らめさせ、その表情に少しドキッとしてしまう俺だった。
「なんでそこで照れるんですか!好きじゃありませんよ!!!」
「ハハハ、冗談だよ、文人副会長。」
と、そこで本題を思い出した。
「その・・・俺はまだ生徒会に入るとは決めてませんよ?」
「・・・。」
「副会長なんて俺に務まるわけないですし・・・。」
「いや、君には強い責任感と正義感を感じるよ・・・。」
「・・・そ・・・それに、き・・・君は・・優しいしな・・。いや、もうお人好しの部類に入るな君は。」
「な・・・なんですか!いきなり!・・・。」
「だって、そうだろう朝の時だって・・・自分の心配をせず、私を助けてくれた。」
「あんなことできる人間などなかなかいないだろう?」
「そ・・・・そんなことないですって。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
しばしの沈黙。
そして口を開いたのは会長。
「ふむ・・・・だが文人君よ・・。残念だが君の要求は受けられない。」
「なっ・・なんでですか!!」
「この学園の校則では、「生徒会長の命令は絶対であり拒否することはできない。」」
さすがに耳を疑った。
拒否できない?そんな馬鹿な・・・。
とそこで生徒手帳を開き校則項目を見てみた。
10条:「生徒会長の命令は絶対であり拒否することはできない。」
今、俺の頭の中には「なんとゆうことでしょう。」という言葉がぐるぐると回っている。
「そんなぁーー!こんな校則ありかよ!!」
「ありなのだ、ふふふ。」
「では命令する・・・・時雨文人君・・君を生徒会副会長に任命する!」
・・・・こうして俺は半ば強制的に生徒会副会長に任命されてしまったのである。
-------------------------------------------------------------------------------------------
生徒会室に向かう途中会長が口を開いた。
「文人副会長・・・。」
「あ・・・・あのー」
「ん?・・なんだ?」
「その副会長ってのやめてもらっていいですか?あんまり慣れないもんで。」
「ふむ、それではなんと呼べば?」
「呼び捨てでもかまいませんし、君付けでもいいですよ。」
「呼び捨てはなぁー・・・・・うーむ。・・・よし!では君付けで呼ぶとするか!」
「お願いします。」
「文人君、時に君は・・・パン派か?それとも米派か?」
い・・・いきなり何聞いてきてんだ会長?
「・・・えーと、俺はパン派ですかね専ら。」
「なにっ!!??」
うわっ!びっくりしたぁー!!
「日本人たるもの、米を食うのが基本ではないか!!!!」
この人何故日本人が米しか食わないっていう固定観念もってんだ??
「いやぁーでも、ご飯炊く時間がなくて・・・結局パンになってしまうんですよ。」
「ん?君は親はいないのか?」
「いや、いますよ・・・いますけど、今は仕事の都合で海外に転勤してるんで誰も家にいないんです」
「ふーむ、そうか・・・。」
「しかし、そんな軽い食事では授業中にお腹が空いてしまわないのか?」
「まぁ・・・そうですねぇーははは・・・」
「お米食べろっ!!!文人君!」
「なんですか・・・その某熱血男、松岡●造的な台詞は!」
「あ・・・そういえば、他の生徒会メンバーも会長が決めてるんですか?」
「うむ、そのとおりだ。」
と、そこで立ち止まる会長。
どうやら生徒会室についたようだ。
ドアを開けるとそこにいたのは・・・・。
「・・・小学生?」
「小学生言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ガルルルルルルと歯をむき出して怒る小学生?
「私は高校生だ!!勘違いしないで!!」
まじか!?このサイズで高校生だとは・・・恐れ入った・・・。
赤い髪の毛ツインテールの美少女が飛びついてきそうになったとき、横から
「フフ・・・あまり凛ちゃんをいじめちゃいけませんよ?新入生さん。」
と黒髪ストレートヘアのこれまた美少女が仲介に入ってきた。
「ふむ、全員いるな?・・・それでは自己紹介といこうか」
「私は3年1組この学園の生徒会長・・・桐嶋美穂だ!宜しく頼むよ。」
「私は、2年2組生徒会書記、宮島凛よ・・・小学生っていったら蹴っ飛ばすからね?」
「宮島さんって・・・・自販機の高いところにあるジュース買えないでしょ?」
「なんでわかるんだぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
そりゃぁまぁ、その身長なら誰でも分かるわなぁー。
「私は、2年1組、生徒会会計西ノ宮レナと申します、以後宜しく頼みますね新入生さん。」
礼儀正しそうなひとだなぁー、レナさんって。うんうん。
「宜しくお願いします。」
そして、三人から視線を受ける俺・・・・・うん?
・・・・・・・あぁ、おれもするのか!
「えぇっと、・・・新入生1年2組の時雨文人です。これからよろしくお願いします。」
「うむ!宜しく頼むぞ!文人君」
「宜しく・・・根暗。」
「なんで小学生のときの俺のあだ名知ってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「やっぱそうなんだ、くっ、くく、くふふふふ、見た感じでもう分かるw」
「やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!笑わないで!笑わんといてぇぇぇぇぇっ!!」
「うふふふ、おもしろいお方ですね文人さん?是非宜しくお願いします、フフ。」
「西ノ宮先輩もちょっと笑ってたでしょう!!??」
「うふふ、すみません。」
「はぁー」
こんなんで、やっていけるんだろうか?心配だ。
「よし、一通り自己紹介もすんだ事だし会議に移るぞ!」
そして全員揃って。
「「はいっ!!」」
------------------------------------------------
次回へ続く