終わりよければクリストファー -2ページ目

終わりよければクリストファー

主にアニメ、小説、安藤Project、自作小説、日常を書いていけたら良いなと思ってたり思ってなかったり。

「プレンティーめもりある1」作キョンC
キャラクター紹介
時雨文人(しぐれ ふみと)この小説の主人公。
私立大宮学園に通うことになった新入生。
高校1年生で、友達を作ることを非常に拒んでいる。
理由は昔の記憶に関係している。
会長の強引な誘いで生徒会の副会長に任命されてしまう。
桐嶋美穂(きりしま みほ)
私立大宮学園の生徒会長。
学園中から絶大な信頼をえている。
成績優秀で容姿端麗である。
時雨ゆの(しぐれ ゆの)
文人の妹。現在親と一緒に海外に住んでいるが、文人が高校に入ったことを
聞き日本に帰国してくる。
少々天然なところがたまに傷
松原京谷(まつばら きょうや)
文人の唯一の親友である。
子供の頃から文人の事を良く知っており。
文人の良き理解者である。
高梨結衣(たかなし ゆい)
文人の中学時代の友達?
交通事故により死んでしまった。
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★プロローグ

「文人くんっ!!危ないっ!!!」
卒業式の帰り道そう叫んだ少女。そしておれはその言葉とともに彼女に脇道に突き飛ばされた。
「ドンッ!!!!!!!!」
鈍い重音がした。俺が目を開けるとそこには無残な光景があった。
彼女が血を流し倒れていたのだ。
そう、俺を庇って代わりに車にはねられてしまったのだ。
「・・・・・お・・・おいっ・・ゆ・・結衣?・・・・なぁ・・・う・・そだろ?」
そう言いながら彼女に近づく。
彼女の近くまでいくと目をゆっくりと開き、か細い、今にも途切れてしまいそうな声で。
「ふ・・・みと・・くん・・・・は・・は・・よかっ・・た・・たすかっ・・たん・・だね。」
「結衣!!もういい!喋るな!!すぐ救急車をよんでやるから!!」
そしてポケットから携帯を取り出そうとすると・・・俺の腕をつかみ。
「ふみ・・とくん・・・ずっと・・前から・・・大好き・・・だったよ・・。」
「へ?・・・・」
俺はそんな素っ気無い返事しかできなかった。
「あはは・・・・よかっ・・・た・・・・最後に・・私の本当の気持ち・・・・伝えられて・・」
そう言って、ゆっくりと目を閉じた。
「お・・・・おいっ・・なんだよ最後って!!・・おい!!結衣!!起きろ!!・・おいっ!!」
しかし彼女は目を開こうとはしなかった。
どんどん彼女の体が冷たくなってゆくのを感じた。
「・・・・・・・・・ぅぅぅぅぅうううううううううぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああっ!!」
おれはそう泣き叫びながら崩れていった。
「結衣!!!結衣!!!結衣!!結衣!!結衣!!結衣!!結衣!!結衣!!結衣!!」
何度叫んだだろう、自分でももう思い出せないくらい叫び倒したと思う。
他の人が気づき救急車がきたのは10分後くらいだっただろうか・・・・。
俺はその場で気を失い気づいたときは自分の部屋だった。
後から聞かされた「結衣は死んだ」と。
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★メモリ1「悲しき新入生」
桜舞い散る小春日和・・・・彼、時雨文人は学園までの道を一人歩いていた。
私立大宮学園の制服を着た他の新入生もちらほらと見かける。
一人は和気藹々とした表情で、また一人は眠そうにたらたらと歩くもの、ほかにもたくさんの生徒がいる。
まぁ、これから新しいスクールライフが幕を開けるのだ、気持ちが高揚するのもわかるきがする・・・・が、
俺、時雨文人は憂鬱な表情で通学路を歩いていた。
俺は別に新しいスクールら・・・あぁもうめんどくさいから以下省略、などどううでもいい。
この学園だって確実に入れるところに入りたかったから入ったわけだし、
「はぁぁー・・・・日差しがこんなにもつらいものだったなんて。」
そう、おれはあの事件の後からほとんど外に出てなかった。
いわゆる・・・引きこもりだ・・・。
たまに外に出ることはあった。
だが、コンビニにいく時少し外を歩いたぐらいだが。
「あぁー・・・もう引き返して帰って寝ようかな。」
つい、弱音がでてしまった。
そして無言のまましばらく歩いていると横の歩道に小さな野次馬ができていた。
少し興味があったので覗いてみることにした。
見てみると、一人の容姿端麗な少女・・いや美少女というべきか、が二人のチャラい男に絡まれていた。
一人は金髪のチャラ男、もう一人は茶髪でピアスをしている。
「おい会長さんよぉ、俺達とは一緒に遊ばねぇだと?」
「なめてんのかよ、このアマァァッ!!」
「うっ・・・・・」
美少女が少し目に怯えを見せている。
(こりゃまた・・・よく出来た不良生徒だな・・・。まっ・・・関わってもろくなことにならんしな)
放っておこうと立ち去ろうとするが・・・・・・
「なめてっと、殺すぞこらぁぁぁぁっ!!」
と罵声を浴びせた。
だがそれだけで十分だった、俺が行動にでるには・・・。
「おい!あんたら。いい加減にしろよ。」
おれは勢いよく前に出る。
「あぁっ?だれだよてめぇっ?」
「大宮学園の新入生だが?」
「はぁ?新入生?・・・・くくく・・・ははははははっ!笑えるぜ!」
「お前らみたいな奴を見ると反吐が出る、いますぐここから消えろ。」
「なにぃぃっ?てめぇそれが上級生に向かっての態・・・」
と、言い終える前にチャラ男の腕をつかみ捻り握りつぶすように力をこめ、最後に
「ここで腕を一本・・・いや二本へし折ってもいいんだけど・・いいかな?」
と殺気をこめた表情で睨む。
「いっててててててててててっ!!!わ・・わかったから!!放せ!!」
そして手を放してやる。
「くっそが!・・覚えてろよ!新入生!!」
と、完全にやられ役が逃げるときに言うようなダサい台詞を放ち街の方に消えていった。
あれ?学校いかないんだ・・・まぁどうでもいいけど。
じゃあ、俺も学園いくかと、地面におちた自分の学バンを拾い上げ立ち去ろうとしたとき。
「新入生君!大丈夫かね?!」
と、心配するように俺に話しかけてくる、美少女。
「へっ・・・?・・あぁ、まぁ大丈夫です。」
「この手のものは慣れてるので」と言おうとしたが・・・やめておいた。
「君、名前はなんというのだ?」
「時雨文人です。」
「文人君かぁ・・・うむ、良い名だ!」
と笑いかけてくる。
そんな良い名前なのか・・・?と思いながらも、この可愛い。いや、この人の場合
美しいという言葉がお似合いか。な笑顔のおかげで、もうどううでも良くなってくる。
「それよりも、文人君、はやく学園のホールに向かったほうがよいぞ。」
あ、そうだった。
「やっば!あと10分で受付が終わるぅ!!」
「それじゃあ、失礼します!」
と全速ダッシュ。
「時雨文人君かぁ・・・・。ふふふ私は、あのような素晴らしい人材を待っていたのかもしれない」
「よし!決めた。」とこくりと頷き決心した。
「文人君を・・・副会長に任命しよう!」
彼女の決心に迷いはなかった。
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「はっ・・・・はっ・・・・・はっ・・・・・。」
と思いっきり息切れしてる俺こと、時雨文人はなんとか受付時間に間に合った・・・が
俺の体の蘇生が間に合わない。
なんとか自分の椅子を見つけ座った。
「はぁーーっ。今日は朝から大変だな・・・俺。」
というものの、全部自分のせいなのだから、どうこう言えたもんじゃない。
と、そこでステージの幕が開け、生徒会長らしき人が出てきてスピーチ台で止まった。
・・・おれはどんな顔をしてただろう、思いっきりあごが外れていたかもしれない。
アン●ニオ猪木みたいにしゃくれていたかもしれない。
そこにいたのはさっきおれが助けた美少女であり、この学校の生徒会長であった。
「みなさん、おはようございます、そして新入生の皆さん入学おめでとう。君達は今日からこの学園の
生徒です。私は、この学園の生徒会長、桐嶋美穂です。」と黙々と喋り続ける会長こと桐嶋会長。
・・・そしてひととおりはなし終えたあと、会長の口を開いて出てきた言葉は。
「さて・・・ここで余談ですが、今日私はここに来る前不良に絡まれていました。」
ギクッと!いやな予感が背筋を凍らせる。
「そこに一人の生徒が割って入って私を助けてくれました。」
会場がざわざわとどよめく。
「その生徒の名前は新入生の時雨文人君。私は彼のような人材を探していました!」
とおれを指差していった。
いきなり何を言い出すんだぁぁぁぁぁぁぁぁっと内心で叫びまくる俺。
俺はたくさんの生徒からいっぺんに視線を向けられ冷や汗を背中にかきまくっていた。
「私は、彼を副会長に任命したいと思う!」
「はぁぁっ!!??」
な・・・・なぜそうなったんだ!!??
ってかおれにそんな大役つとまらないって!!
「異議のあるものはいるかっ!?」
そして生徒が全員そろって・・・・
「異議なぁぁぁぁぁぁぁぁぁし!!!」
な・ん・で・や・ね・ん!!!!!!!!!!!!!!!!!
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次回へ続く