別れの季節に思うこと
春は、出会いの季節であると同時に、
小さな「さようなら」が増える季節でもあります。
子どもにとっての別れは、
大人が思うよりも、ずっと静かで、ずっと深いものかもしれません。
仲良しだったお友達。
大好きだった先生。
「また会える?」
「どうしていなくなっちゃうの?」
そんな言葉の奥に、
寂しさや戸惑いが隠れていることもあります。
春の別れの中で、
悲しみを味わうこともとっても大事ですが、
子どもにかけたい言葉
それは——
「思い出に目を向けること」と、
「その気持ちを未来の力に変えていくこと」
思い出に目を向けること
お別れのとき、
どうしても目が向くのは「もう会えないかもしれない」という寂しさ。
でも、そんなときこそ、
こんなふうに声をかけてみます。
「どんなことが一番楽しかった?」
「どんなところが好きだった?」
「〇〇なことあったね」
「一緒に過ごせて良かったね」
思い出を一緒にたどる時間は、
なくなってしまったものではなく、
これからも持っていけるもの”に気づく時間になります。
たくさん笑ったこと。
やさしくしてもらったこと。
一緒に過ごした何気ない時間。
それは全部、これからも心の中に残っていく宝物です。
その気持ちを未来の力に変えていくこと
そしてもうひとつ。
「またあんなふうに遊べたらいいね」
「次はどんなお友達に出会えるかな」
「次会う時までに〇〇できるようになってたいね」
そんなふうに、少しだけ未来に目を向けてみる。
無理に前向きにする必要はないけれど、
思い出のあたたかさは、
そのまま次の一歩のエネルギーになっていきます。
別れの中にある寂しさは、
それだけ大切にしていた証。
自分の気持ちを上手に扱えるように
そして——
少しずつでいいから、
自分の気持ちを上手に扱えるようになっていけたらいいなと思います。
その力はきっと、
これからの出会いの中で、
自分も相手も大切にする力につながっていきます。
春の別れが、
子どもにとってそんな経験になりますように。
