アンガーマネジメントは、大人だけが学ぶものだと思っていませんか?
私は、中高生にこそアンガーマネジメントを学んでほしいと思っています。
中高生の時期は、友達との関係、部活動、勉強、親との関係など、さまざまな場面で気持ちが揺れ動く時期です。
友達の何気ない一言に傷ついたり、
一生懸命頑張っているのに結果が出ず、悔しい思いをしたり。
親や先生に自分の気持ちをわかってもらえず、イライラしたり。
そんな経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
では、そんなとき、どうしたらいいのでしょう?
怒ってはいけないのではなく、上手に怒れるようになる
アンガーマネジメントは、怒らない人になるためのものではありません。
怒りを感じること自体は、悪いことではありません。
大切なのは、怒りに任せて行動するのではなく、自分の気持ちと向き合い、どう行動するかを自分で選べるようになることです。
例えば、友達に嫌なことを言われたとき。
「なんでそんなことを言うの?」
「絶対に許せない!」
と、すぐに反応してしまうこともあるかもしれません。
でも、少し立ち止まって考えてみる。
本当に相手は自分を傷つけようとしたのかな?
自分は何が嫌だったのだろう?
本当は、相手にどうしてほしかったのだろう?
そんなふうに考えることで、見えてくるものが変わるかもしれません。
もちろん、嫌なことを我慢する必要はありません。
嫌なことは嫌だと伝えていい。
納得できないことには、自分の意見を伝えていい。
ただ、伝え方には工夫ができます。
自分の気持ちを大切にしながら、相手も大切にする。
そんなコミュニケーションを身につけてほしいと思っています。
怒りを、前に進むエネルギーに
部活動で試合に負けたとき。
レギュラーになれなかったとき。
一生懸命勉強したのに、思うような結果が出なかったとき。
悔しくて、腹が立つこともあるでしょう。
でも、その怒りや悔しさは、決して無駄なものではありません。
「もっと上手になりたい」
「次こそは勝ちたい」
「今度こそ頑張りたい」
そんな気持ちにつながることもあります。
怒りに振り回されるのではなく、自分を前に進めるエネルギーに変えていく。
それも、アンガーマネジメントの大切な考え方です。
自分の気持ちも、相手の気持ちも大切に
アンガーマネジメントを学ぶことで、自分がどんなときに怒りを感じるのか、何を大切にしているのかに気づくことができます。
そして、自分とは違う考え方や感じ方をする人がいることにも気づいていきます。
自分の気持ちを知ること。
相手の気持ちを想像すること。
そして、これからどう行動するかを考えること。
こうした経験の積み重ねが、よりよい人間関係を築く力になっていくのだと思います。
アンガーマネジメントは、今を生きる中高生に
今、友達との関係に悩んでいる子にも。
部活動で悔しい思いをしている子にも。
自分の気持ちをうまく伝えられずにいる子にも。
自分の感情と上手につき合う方法を知っていてほしい。
怒ってもいい。
悔しくてもいい。
イライラすることがあってもいい。
その気持ちを否定するのではなく、どう付き合い、どう行動するかを考えられるようになってほしいのです。
自分の気持ちを知り、相手を理解し、自分の行動を自分で選ぶ。
アンガーマネジメントは、自分らしく生きていくための心理トレーニング
中高生の皆さんにも、そして、子どもたちを支える大人の皆さんにも、アンガーマネジメントを知っていただけたら嬉しいです。
一人ひとりが自分の感情と上手につき合い、自分も周りの人も大切にできる社会になりますように。
