彼女と初めて会った時
私たちはとても仲のいい夫婦だった。
うつ病の妻とそれを支える優しい夫。
彼女が欲しかったのは
自分を支えてくれる優しい夫だったのかもしれない。
彼女は社会適応不安障害という病気を持っていると
昨日初めて彼女の口から聞いた。
今思えば彼女は
夫が私を支えてくれていることに強くこだわっていた
離婚してあげて下さい
自由にしてあげて下さい
縛らないであげて下さい
昨日私は彼女に言った
「夫婦ってどちらかが支えてどちらかが支えられてだけでは成り立たないものなんだよ。
私が夫に支えられていた力と同じ力で私も夫を支えて来たから今があるの」
彼女は私に聞いた
「こんな事があっても彼の事を愛してますか?」
私は
「もちろん愛してるよ。こんな事で負けないくらいにね」
と答えた。
夫婦の10年は夫婦にしかわからない。
そしてどの夫婦も自分たちの10年に誇りを持っている
自分たちだから乗り越えられた壁
自分たちだから築きあげた絆
自分たちだから想像できる未来
夫婦ってそんなもんじゃないかな。
私の心はまだ落ち着かない。
まだ1日だから仕方が無いのは承知だけど
さっき落ち着いたと思ったら
また涙が溢れて声が震える
さっき泣いたと思ったら
また冷静になり強くなっている
あと何日これを繰り返したら平常に戻れるのだろう
きっと平常に戻った時には
何日たったのかはすぐに思い出せないようになっているだろう。