
初日を観てきました。
取りあえず、開演に間に合ったのが何より。11時の大劇場を観劇して(ちゃんと幕が下りるまで座っていましたよ)、猛ダッシュ(笑)!
余談終了。
さて、物語ですが、実在する主要3人の作曲家の名前は知っていましたが関係性は全く知りませんでした。実際、ヨハネスとクララに恋愛感情があったかどうかは想像の域を出ないようですが、晩年まで交流は続いていたようです。そんな事実を踏まえた物語は美しい音楽ととも描かれていました。ラストシーン、ヨハネスの遺品を整理する老婆がクララが生きていたら、この作業はきっとクララがしていたに違いないと語るのが印象的でした。
まぁくんのヨハネス。ちょっとひねた感じなのに、優しい。美しいクララに惹かれていき、「あなたを知りたい」「あなたを助けたい」と真っ直ぐな視線で告げます。あれだけ強く懇願されるとそりゃあ、揺れますね(笑)。他の主演作を実は全く観ていないのですが、まぁくんにはこのナイーブな若者が合っているように思いました。ピアノにスッと座って、なんでもないことのように弾く姿も様になっていました。
うららは美しい人妻が似合いでした。夫を愛していながら、ヨハネスに揺れる様子もよく伝わりました。夫が入院すると「師がいない家にいる必要がない」とヨハネスに暗に出ていくように告げるクララが切なかったです。残念なのは歌…。早急に何とかしないといけないレベルでした…。
きたろうは役作りはいつも間違いがないです。今回も唸りました。同じ音楽家の妻を何のこだわりもなく応援しているように見えて、実はほんの少しの嫉妬や羨望もちゃんと見えました。自らの病を自覚していて、自分がダメでもきっと、ヨハネスを世に出す手助けをと物語の序盤にクララに告げているところは、しっかり伏線としてのインパクトがありました。
アッキーはヨハネスを最初に見出す人物。アッキーに明るいキャラは似合いですが、他の作品と被り過ぎです。物言いも前回(W.M.W)と変化がなくワンパターンに思えました。
リストとワーグナーはなかなか重要な役どころ。リストの愛月くんはまあまあですが、ワーグナーの春瀬くんはちょっとひどかったです(ーー;)。彼女が喋ると作品のテンションが一気に下がります…。
一方、配役表から謎めいていた「ベートーヴェン?」なぜにクエスチョン?謎は見ればわかります(笑)。りんきらに配したのは大正解。非常に良かったです。登場のヨハネスとの短いやりとりは間が抜群。その後、ヨハネスへ放つ言葉の説得力と言ったら!見た目はおもしろいのに、段々笑えなくなる存在感がすごかったです。
通称伯爵夫人のせーこは意外としどころのない感じでした。重々しいセリフ回しで他とは違った印象にはなっていましたが、それだけの感じでした。
誰か調べてはいませんが、サロンで歌われていた娘役さんの歌声がたいそう心地よかったです。
また、観たいと思える作品でした(^ ^)。一押しは「ベートーヴェン?」(笑)。