観てきました。

やはり圧巻の舞台でした。すべては大竹しのぶありきで、きっと他の人が演っていたらこれほどの評価があったかどうかは疑問です。ピアフの生涯である物語はエピソードが短く、あっと言う間に時代や場所が変わっていきます。ある程度のエピソードを知っていることが前提に書かれているようなホンで、ピアフが歌手であること以外あまり知らない人が見るには不親切な感じでした。たまたま私は別のピアフの舞台でそこそこわかっているので補完しながら見られましたが、そうでないと同じ役者が別の役もやっていることもあって、わかりにくいだろうなと思いました。

とにかく、大竹しのぶは凄かった!その時代、その時代で歌い方を変えて、決して“美しく”は歌わない。魂の叫び、その身を削って歌う姿に圧倒されました。“愛の賛歌”“水に流して”を歌い終わったあとのあの両手を高く上げる「どうだ!」というような表情。客席は怒涛の喝采でした。

共演者の方々。
梅沢さん、いい相棒振りでした。藤岡くん、かなり太めな体型に幻滅気味でしたが、“帰れ、ソレントヘ”の歌声はさすがの一言でした。おそらく、藤岡くんを知らない人が多かったのでしょう。客席はその歌声に驚いていたようでした。さえこはアンサンブルで混ざってもやっぱり綺麗でした。マレーネより秘書役の方が好きかな。カーテンコールではしのぶさんの手を常に引いて去っていく姿が印象的でした。マネージャーのルイは畠中さんではちょっと強面過ぎかな。初演は高橋(和也)くんだったんですね。こっちで見たかったです。

何度も何度も続くスタンディングでのカーテンコール。しのぶさんのご挨拶でもあるのかと思いましたが、急遽、舞台上で共演者に耳打ちして始まったのは“水に流して”でした。この曲で手拍子付きで、客席を巻き込んでの大合唱になるとは意外でした(笑)。好きな曲なのでいい思い出になりました(^ ^)v。


『ピアフ』

・森ノ宮ピロティホール

・2013.2.24(日)1時 千秋楽

【作】
パム・ジェムス

【演出】
栗山民也

【出演】
大竹しのぶ
梅沢昌代、彩輝なお、藤岡正明、
小西遼生、碓井将大、谷田歩、
横田栄司、畠中洋、辻萬長、岡村さやか