観てきました。

冒頭のけたたましいサイレンから、舞台に釘付け。歌だらけのミュージカルなのにちょっと重たいストレートプレイを観ているよう。歌も聞き入って、本来なら歌い終わりで拍手をして然るべきなのに、引き込まれすぎていてすぐに拍手ができないような感じでした。

物語をひっぱるのはジョーの万里生くん。こんなにも出ずっぱりだとは思いませんでした(笑)。デビュー作から見ていますが、今回が一番いいと思います。これまでは歌だけが際立っていて、お芝居から歌だけ浮いている気がしていたのが解消されていました。

さて、とうこですが、年老いた役はミツコの時に妙にハマっていたので何となく、出来るんだろうなとは思っていました。着飾って、魅せるところはさすが元宝塚が活きていました。逃げようとするジョーにすがるところはちょっとピアフを思い出しました。歌はすごいです。この壮大さはちょっとビックリです。やっぱり、ミュージカルは楽曲の良さが重要なんですね。シミジミと思いました。ラスト、執事のマックスの「アクション!」に表情を一変させるノーマが、本人が生き生きとしているだけに切なかったです。さらにショールが落ちて現れる“現実”は衝撃的でした。ちょっとショックなぐらいに(^_^;)。楽しいミュージカルとは違うけれど、すごく気になる作品でした。次回に自分がどう感じるのか興味も湧きました。

ベディはジョーの恋人って聞いていたのに違いました(笑)。友人の婚約者でした(笑)。略奪になってますけど(笑)。ベディは純粋にジョーが好きになったのかはちょっと微妙…。脚本家になるためにちょっと利用しているのかな。今日見た限りではジョーがベティを好きには見えない(笑)。歌詞では好きみたいですけれど、万里生くんのジョーではまだ伝わらない…。ベディは22歳で50歳のノーマと対極である意味があるんだろうと思うけれど、ゆみこだと“若さ”にちょっと無理があるかも(^_^;)。退団後、初めてゆみこを見たけれど、すっかり女優さんでその辺は問題なしでした。とうことの久しぶりの共演と騒いでいたけれど、絡みが全くないのは本人達も意外だったでしょうに(笑)。

執事の綜馬さんは渋いです。ノーマがジョーに言い寄っていると後ろですごい怖い顔をしています。ノーマを育て、元亭主でもある。ノーマへの執着は相当なものです。ソロではオペラ座を思い出させます。そう、怪人様経験者でしたね。

アンサンブルにも細かい芝居がつけられていると聞いていたので、見ようと思っていたのですが、初見の今日は無理でした。次回にはもう少し注目したいと思います。

さて、東京にもう一度行くべきか…。


・ミュージカル『サンセット大通り』

作曲 アンドリュー・ロイド=ウェバー
作詞・脚本 ドン・ブラック&クリストファー・ハンプトン
演出 鈴木裕美

出演

安蘭けい:大女優ノーマ
田代万里生:脚本家ジョー
彩吹真央:脚本部員ベティ
鈴木綜馬:ノーマの執事
浜畑賢吉 戸井勝海 矢崎広

小原和彦、岡田 誠、神田恭兵、高野絹也、高原紳輔、戸室政勝、那須幸蔵、若泉 亮
彩橋みゆ、飯野めぐみ、家塚敦子、栗山絵美、福麻むつ美、水野貴以、宮 菜穂子