観てきました。

まずは席に着いてビックリ!前3列の客席がつぶされて舞台がせり出しているため、舞台がかなり近い!そのつもりではなかったのでかなり驚きました。これはオペラは不要だなと(笑)。

初演も観ていますが、今回の方がかなり印象が良かったです。それもこれもクリフ役の大貫くんのお陰かなと思います。とてもセリフを喋るのが初めてとは思えない出来でした。ダンサーとして見せられる場面は多くありませんでしたが、それでも十分と思える舞台姿でした。もう一人の新キャストの増沢さんはセリフがなまっていて(ドイツなまり?)違和感がありました。初演のように初めは普通に振舞って、正体が明らかになってからお芝居なりで変化を付けてくれる方がよかったです。今回の増沢さんだと「何かある」のが初めから伝わり過ぎます(^_^;)。私がもともと正体を知っているのもあって、増沢エルンストの親切な振る舞いもとにかく怪しくて怪しくて(笑)。お芝居は相変わらずお上手で舞台が締まって良かったです。歌は発展途上ということで今後に期待します(^_^;)。

ヒロインサリーの紀香さんはコケティッシュで奔放だけど憎めない感じはピッタリだと思いました。ただ、やはり歌い上げる歌はもう少し歌えるといいなと思います。が、プログラムにある作曲家のインタビューによると「サリーは優れた歌い手ではない」「うまかったら場末のキャバレーなんかで歌ってない」とあって、ちょっと納得してしまいました(^_^;)。

MCかぁくんは近くで見ると、喋って、歌って、踊って、大変だなと思いました。とても器用にこなしていましたが、セリフだけはもう少し明瞭だといいなと思います。ローラースケートは初演よりさらに大きな拍手で沸いていました(^ ^)。

熟年カップルのカリさんと木場さん。今回はメインの二人がしっかり目立っているので、二組のカップルが並び立っていてよかったです。(初演はメインの印象が薄くて…)一度は決めた結婚を“変化を望まない”たとえ一人だけの食事が1万回を超えてもと結婚を選ばなかったシュナイダー夫人の選択が悲しかったです。

ラストのクリフの戦場での死は小池オリジナルだったんですね。何かを訴えかける印象的な最後でした。


・梅田芸術劇場メインホール 2012/4/1(日) 12時半

修辞・訳詞・演出 小池修一郎
脚本 ジョー・マステロフ
(ジョン・ヴァン・ドルーテンの戯曲、クリストファー・イシャーウッドの原作に拠る)
作曲 ジョン・カンダー
作詞 フレッド・エブ

キャスト

藤原紀香=サリー・ボウルズ(キット・カット・クラブの歌姫)
諸星和己=MC(キット・カット・クラブの司会者で物語の狂言回し的存在)
大貫勇輔=クリフォード・ブラッドショー(作家・サリーの恋人となる)

高嶺ふぶき=コスト(シュナイダー夫人の下宿屋に住む売春婦)
増沢 望=エルンスト(ナチス党員)
杜けあき=シュナイダー夫人(下宿屋の女主人)
木場勝己=シュルツ(ユダヤ人の果物商)