観てきました。

シェイクスピアで、蜷川さんなら難解かしらと覚悟していましたが、思ったよりはわかりやすかったです。激しい言い回しが多く、役者さんの声のメンテが大変だろうなと思いました。今日は大阪2日目なので、東京後半で声を荒らしていたらしい人たちも復活していて良かったです。このセリフの洪水で声を荒らされると、内容の把握が難しいと思うので…。

シェイクスピアの描かれた妙幕が引かれるとまずは出演者が勢ぞろいして一礼してからお芝居が始まりました。衣装の人もまだ普段着の人も混ざっていたので、不思議な感じがしました(^_^;)。いかにもストレートプレイらしい静かな幕開きでした。

セットと思しきものは背景にそびえる彫像だけ。その彫像が場面毎に入れ替わり、その彫像で場所が表されていました。スフィンクスならエジプト、オオカミならローマという感じ。

幕開きはアントニーとクレオパトラの戯れから(^_^;)。まぁ、予想していたよりはソフトで驚きはしませんでしたが、このお芝居はやたらと床に寝転んだり、座ったりする場面が多い!段差のない席に座っていた私は前の人の頭に被って場面が見えなくなりストレスが溜まりました(^_^;)。

池内さんがとても良かったです。舞台で観るのは初めてでしたが、若きリーダーらしい威厳があって、最後の〆も彼で舞台が絞まりました。

吉田さんはちょっと情けない男で、ところどころクスッと笑ってしまう言い回しもありますが、クレオパトラに激高する場面は真に迫った恐ろしさで緩急自在でさすがでした。

とうこは数多いセリフがスムーズでよくわかりちょっと意外でした(笑)。お芝居の感じは強さが元男役風でさほど新しい面が見えたとは思いませんでした。真ん中に立つことに慣れているので、その辺りのハナというか、居方は経験が活かされているなと思いました。

お芝居で一番印象に残ったのはアントニーの部下のエーロスが自害する場面。そういう展開になると思わなかったのでギョッとしました。あとはクレオパトラと伝令に来る部下とのやりとりがおもしろかったです。自分の聞きたいことだけ言わそうとするクレオパトラにドギマギする部下役の人の表情がクルクル変わって笑えました。

ストリートプレイを1、2幕通して3時間越え。飽きずに観られましたけれど、リピートはいいかな(^_^;)。


イオン化粧品 シアターBRAVA! 10月29日(土)午後1時

演出 蜷川幸雄
作 W・シェイクスピア
翻訳 松岡和子
出演 吉田鋼太郎、安蘭けい、池内博之、橋本じゅん、中川安奈、熊谷真実
坂口芳貞、横田栄司、青山達三、手塚秀彰、塾 一久、廣田高志、池谷のぶえ
妹尾正文、大川ヒロキ、岡田 正、石母田史朗、二反田雅澄、清家栄一、新川將人
井面猛志、篠原正志、田村 真、下塚恭平、長谷川祐之、高嶋 寛、小久保寿人※、堀 源起※、露敏※
※さいたまネクスト・シアター