
観てきました。
初演も観ていますが、今回の方が物語のテーマがよく伝わったように思います。これで主要なキャストの歌に難がなければ…と思わずにはいられませんでした。
紀香さんは役のキャラクターとしてはピッタリで美貌もスタイルの良さも活かされていたと思います。お芝居もセリフもマルグリットの心情がよく伝わり、最後には本当に泣けました。予想通りと言うか、歌はやっぱり付け焼刃ではどうにもなりません。レッスンで多少音域が広がろうと、綺麗な声が出ようとこの作品の難曲を歌いこなせてはいませんでした。なまじ曲を知っているものだから、オリジナルを変更しているのがわかり残念でした。
万里生くんは成長著しい!初演は棒立ち気味で歌はうまいけれど、一人クラッシック畑の人間が紛れ込んでいるような違和感があったのですが、今日はすっかりミュージカル俳優然としていました。マルグリットを思う熱さがすごかったです。ラストの「彼女は眠っているだけ…」が悲しかった…。それでいてカーテンコールでは下りて行く幕に合わせて顔を下げていき、最後には寝転がってまで愛想を振ってくれるお茶目さんでした。
西城さん(昔はひできと呼んでいましたが…)は噂に聞いてはいましたが、呂律が回らなくて何を言っているのかわかりませんでした…。外国人の方が日本語をなまっているような感じで。聞けば、以前患った大病のせいらしいのですが、セリフをろくに話せないのに何故この舞台に立っているのが理解に苦しみました。頼みの歌もその影響は大有りで、かつての迫力ある歌唱さえ、聞くことは叶いませんでした。これなら、歌に難はありでしたが、初演の寺脇さんの方がまだマシでした(ーー;)。
アネットの飯野さんは初演から可愛らしい雰囲気が大好き。最近、チャミさん(飯野おさみ)の娘さんと知り、ビックリ(@_@)。あまり大きな役を演ったことがないようですが、他の舞台でもみてみたいいい声でした。
ピエロの裕太くんは唯一、明るい場面のある貴重な役どころ。今回もおどけたところもシリアスなところも存在感がありました。さすがにあらゆる場数を踏んでいる感じがしました。
ルシアンは初演から気になる役で初演のtekkenさんも良かったけれど、今回の松原さんも良かったです。1幕最後の「どうか無事で」の四重奏だけは初演のハーモニーの方が好きでした。
カーテンコールでは紀香さんが「大千秋楽なので…」と長めのご挨拶。東京初日にあの地震が起こったこと。中止を覚悟したが多くの人の努力でこの日を迎えられたこと。このチームで何か出来ないかと義援金を募っていること。そして、どうか西日本の力を東日本にと何度もお願いしていました。最後にはオールスタンディングとなり、紀香さんは感無量の様子でした。
終演後には、気持ちだけですが居並ぶ出演者が持つ義援金箱に投入してきました。聞けば、毎公演終演後に立っているそうで、お疲れでしょうに衣装のままでご苦労様ですm(__)m。
作曲 ミシェル・ルグラン
脚本 アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク/ジョナサン・ケント
作詞 ハーバート・クレッツマー
オリジナルフランス語歌詞 アラン・ブーブリル
演出 ジョナサン・ケント
翻訳/訳詞 竜真知子
出演 藤原紀香 田代万里生/山崎裕太 松原剛志 飯野めぐみ/横内正 西城秀樹 守谷譲 池田紳一 山田展弘 清水瑛一 山名孝幸 鈴木結加里 松岡美桔 碓氷マキ 本井亜弥 水野貴以 深野琴美