ずっと、客席に座りながらピアフの人生を凝視し続けました。何だか、息がつまるような緊張感の中でとうこが発する言葉を聞き、歌を聞き、いや歌は体中に浴びた感じかな。とにかく、今日の舞台のありとあらゆる場面でとうこの歌の力に圧倒され続け、こんなにも体が痺れるような感動があるのだろうかとさえ思いました。1幕最後の“アコーディオン弾き”の迫力、“パダム・パダム”、“愛の讃歌”ととうこが倒れるんじゃないかと思えるように壮絶なまでの嘆きの歌。まるで本当のコンサートのように客席に手拍子を巻き起こす“ミロール”。最後、ようやく解き放たれたように穏やかに歌い始める“水に流して”。喝采!喝采!それ以外にこの思いを舞台に届ける術を私は知りません。この舞台に出会えたこと、この瞬間に客席にいられたことを幸せに思います。

また、こんな舞台に出会えますように…。


梅田芸術劇場 シアタードラマシティ 2011/2/20(日) 12時

脚本 藤井清美
訳詩 岩谷時子
演出 源孝志
音楽監督 甲斐正人
出演 安蘭けい 浦井健治 鈴木一真 佐藤仁美 八十田勇一 床嶋佳子 中嶋しゅう 
甲本雅裕 嶋崎伸夫 松永博史 五十嵐明 菅原さおり 浅野実奈子 唐沢美帆
演奏 桑山哲也(アコーディオン)、岩間南平(ピアノ)、CHICA(バイオリン)、慎子(チェロ)、伊丹雅博(ギター)