本日、2公演目。昨日初日をむかえたまとぶのさよなら公演です。
どちらの作品もかなりさよならを意識した構成になっていて、切なかったです。それでもお芝居、ショー共に“毎日がサヨナラショー”状態のとうこのそれよりはマシでした(笑)。

お芝居は鈴木圭先生の大劇場デビュー作。原作ものかと思ったらオリジナルなんですね。お話に破綻がなく、舞台転換も盆を3分割して3場面に使ったりと斬新でした。


※以下ネタバレあり※

幕開きはラストを知る場面から始まり、その後まとぶが登場します。仕事のために故郷、サンタモニカに戻ってきたまとぶは訳あり気で、旧知の壮ちゃんと思いがけずの再会でますます意味深。その後、2人は国家警察のもと同僚であることがわかります。なにゆえ、今ボディーガードをしているかが問題で、その理由が自らが死のふちをさまよった事で命の大切さ知り、その大切な命を守りたいとの一心だとか。

まとぶは蘭ちゃんと接する時は大人の振る舞いで子供の蘭ちゃんをバカにするような物言い。ムキになる蘭ちゃんを手玉に取るようなやりとりは楽しかったです。一方、旧友の壮ちゃんとはすっかり変わってしまった壮ちゃんの姿に驚き、哀しみ、時には声を荒げて話すセリフの応酬は見応えがありました。こういうトップと2番手って最近見てなかったなぁ。蘭ちゃんとの愛もありますが、今回は壮ちゃんとの愛の方が深かったですね(笑)。
昔はその友を助け、そして今回は友に助けられたのですから。ラストシーンは2回訪れる感じです。壮ちゃんとの場面と、蘭ちゃんとの場面と。オーラスは緞帳が完全に下りたあとにまとぶは銀橋に残り、ゆっくり銀橋を渡って去っていきました。いかにもさよなら公演らしい最後でした。

壮ちゃんは久しぶりに屈折した役!その上、ヒロインを思って振られるのも昔はよくありました(笑)。今回は蘭ちゃんより、友情がメイン。ある事件をきっかけにすっかり変わってしまった壮ちゃんを昔の壮ちゃんに戻すのがまとぶ。まとぶの知らないところでまとぶを思い続けたところがまるで相手役(笑)。最後はまとぶをかばって、銃弾に身をさらして親友の腕の中で…。その後、ドライアイスの立ち込めた舞台で“デュエット”を踊るなんて(@_@)。やはり、相手役でした(笑)。

蘭ちゃんは役はピッタリですが、前回同様、子供子供と言われる若い役が続くのはちょっとと思いました。大人のまとぶにからかわれながらも思いが募っていき、ストレートに告白するシーンはインパクトがありました。若者らしく叫んでたし(笑)。別れが“死”ではなかったのが救いでした。

ショーは藤井先生。連続なのできっとまとぶの希望なんでしょう。幕開きは日本物で言う“チョンパ”。後ろのお客さんが歓声を上げていました。こういういかにも宝塚らしくて、あまり宝塚を知らない人にもわかりやすいのはいいなと思います。手拍子が多くの場面に入るノリのいいショーでした。スターの歌い継ぎの場面で、さぁ、次は壮ちゃん!と思ったら出てこなくて、気が付けば競りあがったセリの上で“女”になっていてビックリ(@_@)。あんまり“女”が似合う人ではないんだけど、まぁいいか(^_^;)。まとぶとラストデュエットを踊ってらっしゃいました。その後の群舞はいなくて、当然のように次の場面で男役でスッと現れた時はホッとしました(笑)。今回、まとぶの客席降りは2回あって、1回はプロローグでよくある感じでしたが、2回目が客席登場でえらい騒ぎでした。登場前に前に座った人が既に観劇済らしく完全に後ろを振り返り、客席から登場を知らせてしまって自らが驚けなかったことが至極残念でした(T_T)。気が付くと、まとぶはA席後方にいて、既に歓声を浴びていました。そのまま通路を通ると両サイドから手が出てくること出てくること(笑)。相変わらずのサービス精神で、可能な限り手を合わせていました。前方では客席のまっつとジャれるのも忘れませんでした(笑)。後半にはもちろん黒燕尾があり、大階段では「Y」の人文字が。サヨナラショーで大階段の電飾が文字を表すことはよくありますが、人文字とは(@_@)。かなり長い間「Y」のままだったので印象に残りました。

お芝居もショーも壮ちゃんが後を継ぐなら美しかったなぁとシミジミ思えるものでした…。