以前にもご報告しましたが、作業部会形式で議会基本条例の前文案が議論されています。
以前は私の案をご報告しましたが、私の所属するチーム(私他2名)の案が出来ましたので、ご報告いたします。他の委員の意見等を調整し、より良い形になったと思います。この後の流れですが、それぞれの作業部会で作成した案を付き合わせて、いくつかの案に収れんさせてい作業がになると思います。まだまだ道のりは長いですが、議会改革の本丸とも言える条例ですので、根気強く取り組んでいきたいと思います。以下、私の所属するチームの最終案です。
八王子市議会基本条例前文(案)
八王子市は、市域の三方を、高尾山、陣馬山をはじめとする山麓、丘陵地に囲まれ、市内のほぼ中央を流れる浅川をはじめ、多くの河川を有し、豊かな自然に恵まれた土地を有する。八王子市は大正6年の市制施行以来、過去に数回の市町村合併を経験し、約186㎢という広い市域を有し、丘陵地、市街地、ニュータウンと、多様な生活圏が存在する。八王子市議会は、この多様な生活圏に基づいた多様な民意を的確に市政に反映させ、先人たちより受け継いだ豊かな自然と歴史、文化に恵まれたこの八王子市を、後の世代へ優れたかたちで引き継いでいく為、不断の努力と自己改革を欠かすことはできない。
八王子市議会は、直接選挙によって選出された議員により構成され、議事と立法を行う機関である。
同じく直接選挙によって選出された市長と共に、八王子市の代表機関を構成する。議会は、市長をはじめとする執行機関と切磋琢磨し、八王子市として最良の意思決定を導いていく使命がある。
議会は、住民の権利と責任のもとに信託を受け、個々具体の行政案件について、合議制の機関としての特性を活かした議論の中で、総合的視野に立ち、一貫性と展望を持って賢明な選択をしなければならない。八王子市における民主主義の発展と、住民の福祉向上の為、更には近年様々な自然災害等が多発する中で、市民の生命・財産を守っていく為に、果たすべき議会の役割は大きい。今後更に地方公共団体の自主財政権、自主行政権、自主立法権が強化されていく中で、議会の自主的な政策立案、提案能力はより一層求められることとなり、議会はその要求に充分応えていかなくてはならない。
議会は、それぞれの議員による民意の的確な意見集約のもと、積極的な政策提案、政策立案、政策決定を行うとともに、執行の監視・評価を行う責務を有している。さらに、議会における議論の論点、争点を広く市民に明らかにし、住民自治の醸成を健全に促していく役割を担っている。
八王子市議会は、以上のような使命を果たし、地方自治の本旨に基づいた豊かな八王子市の実現に資するべく、八王子市議会における最高規範として、ここに本条例を制定するものである。
<目的>(案)
この条例は、二元代表制のもと、合議制の意思決定機関である議会の果たすべき役割を明らかにするとともに、議会ならびに議員の活動原則を定め、市民福祉の向上と、市制の発展に寄与することを目的とする。