息苦しいという患者さん。
病院では自律神経の問題と言われたそうです。
他にも頭が重たい、ふらつきなどの症状があります。
自律神経の問題とはよく聞きますが、意外に自律神経について知らない人もいるものです。
知らないということは、何か正体不明のものを相手にしているようで不安になります。
また自律神経の失調で起きる症状は多岐にわたるし、日によっても変化しますから、それも不安を助長させたりします。
自律神経は自分ではコントロールできない神経系統のことをいいます。
心臓は自分で止めようと思っても止めれません。
ご飯を食べた後の消化活動も、命令を出して始まるわけではなく、自動で行ってくれます。
このように生命維持に必要な多くの仕事は基本的に自動で行われていて、それをコントロールしているのが自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていて、どちらがメインとなって働くか状況によって変化していきます。
例えばこれから試験があるという時に、消化活動が活発になって便意でも催したら困りますよね。
だからそういう時は交感神経優位となり、消化活動は緩やかになります。
生きている以上は必ず自律神経は働いているので、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることが問題となります。いわゆる自律神経失調症というやつです。
自律神経の異常が問題になったとしても、何故自律神経に異常がでたのか、これを考えていかないことには始まりません。
それを身体を通じて探っていく必要があります。