地震、雷、火事、鍼灸?② | ありがとう「身体」

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なにをするにも体があってのこと。そんな体に関する役立つ情報を東洋医学のプロが発信していきます。病気は自分で治すが基本です。

その要因とは…





天候などの外部からの影響です。




自身の感じている体調不良は、それらが影響し絡んできた結果と捉えられる場合があります。



実際、治療をしていると、同じ日に同じ症状の方が何人も重なったり、体調を崩すタイミングが同じだったりすることはけっして珍しいことではありません。



そういう時は個人の体だけの問題ではなく、何か共通の体に影響を及ぼす事があると考えられます。



症状が出始めるタイミングはけっして偶然ではないということなんです。




よくある例としては、雨が降る前日、頭や体が重くなるというものです。



神経痛等の持病がある方は痛みが強くなる場合もありますよね。



元々頭痛もちの方は特に気に留めないかもしれませんが、もしかしたら、頭痛の起こるタイミングが「いつも雨が降る前」ということもあるかもしれません。



天気が崩れてくると気圧が下がり、湿気が多くなります。



湿度が多くなるということは、身体の中の水も外気の湿気に反応していきます。



元々体がむくんでいる人はいつもよりさらに水の循環が悪くなり頭や体が重いと感じます。



台風や地震、雷が起こる前にも体は反応してきます。そういう時は脈を診ていると、緊張して張りつめた脈をうっています。



身体症状としては肩や首がいつも以上に緊張してきます。



その結果、頭痛が起こる人もいます。また筋肉がつったり、ピクピクとけいれんが起こることもあります。



なかには異常に眠くなるなんて人もいたりします。



また、自然災害などの大きな変動の前には動物がなんとなく落ち着かずそわそわしたりするのと同じように人間も気持ちが落ち着かなかったりと精神面にも影響がでてきます。



体にこのような症状がでたとしても、自分の住んでいる地域で地震が起こるとは限りません。



日本から離れた場所でも、それが大きな規模であれば感じとることもあります。



そもそも肩こりや頭痛などは日常的に起こりやすい症状です。



症状がでたからといって、必ずしも感じるレベルの地震があるというわけではありません。



感じない程度の揺れは日々起こっていますし、なんでも結びつけるのはよくないと思います。





ただ、「何かあるかも」と注意して見守ることは日頃から心がけたいことではあります。




実は天候などの自然環境の他にも体に影響を及ぼしているものがあります。



次回に続きます。