すごく大切にしているハートのローズクォーツを叔母に置いてきました。
今回、後ろ髪を引かれる思いで叔母の病室から出てきました。
離れていてもそばにいることを示したくて、大切な人からもらった大切なパワーストーンを、私の身代わりのような気持ちで、叔母のベッドに強く縛りつけてきました。
最大限の祈りを込めて。
11月13日に叔母が倒れて、ガンが骨に転移していることがわかり、もう足の感覚はなくて、左手も思うようにならず、動くのは右手だけになってしまいました。
頭も固定されていて動けず、視界も狭くなっているはずなのに、細々と部屋の状態を察知し、我々の動きが読めるのだから、すごいなぁと思います。
私は小さな頃から、なんとなくのんびりしていて動作が遅く、それはそれは叔母に注意されましたが、その背景にはいっぱいの愛情があることを感じていましたので、常に自分を鍛えてくれる人として、母の妹で子供のない叔母に親しみを感じていました。
叔母夫婦はともに医療関係の仕事に就き、長く大阪から京都で暮らしていました。
小さな頃から新幹線で遊びに行くことが楽しみで、あこがれの甲子園球場や琵琶湖にも何度も連れて行ってもらいました。
足跡を残しながら、人は年を重ねていきます。
人生最期のとき、人は人の手をかりて支えられ、心の乱れや恐れなどを抑えることができるのではないかと思います。
今は故郷の雪国に住む叔母も83歳。
恩返しのつもりで看病に向かう電車の中が、最近の憩いの場所になっています。
もう、東京駅の新幹線乗り継ぎなどにも慣れて、乗り換えに10分あれば十分になりました。
病院の前からも高速バスが出ていて、有り難く便利で2度利用しました。
病院での泊まりも、看護師さんとも仲良くなって、苦になりません。
だからこそできるのだと思います。
叔母への慕情や感謝、母にも安心してもらいたい思い…。
11月15日から週末は病院。
このリズムにも慣れてきました。
そして少しずつ、気持ちの整理もできてきたように思います。
意味の薄いモヤモヤも手放すことができ、幾らかの疲れと引き替えに心が定まってきたように思います。
人間なので、急げばイライラとし、少しのことにも腹が立ち、面倒な気持ちになることもありますが、起こる出来事には大切な意味が隠されていることも忘れずに、一日一日を懸命に努めていけたらと思います。
ハートのローズクォーツ
どうか今日もおばさんを守ってください。
寂しくなく生き抜けますように。
思いが届きますように。