寿退社。
その甘美なる響きに夢を見つつ、
腰かけのつもりで働きに出てみたのですが。
どういうわけかベテランと呼ばれるまでに、
腰かけすぎちゃっているゲイ男子です、こんにちは。
ベテランになると会社にも都合良く扱われるもので、
新人の研修なんかを押しつけられるようになるものでございます。
わたくし、先日研修をした新人さんには、
思考回路を破壊される危機でした!!
とにかく出来が悪かったので叱りっぱなりだったのだけど、
途中から「こんなに怒っているのは理性で?それとも憎しみで?」とパニックになりまして。
お昼休憩の時間には、オフィスの近所にある公園に行って、
一心不乱にで四ツ葉のクローバーを探し、現実逃避をしてしまいました。
周囲の同僚もビックリするくらい怒っていたそうで、
それを「今回の指導者は悪魔だ、憎い」なんて思われたらどうしましょう‥。
寿退社への憧れは、日に日に募ります。
そんなわけで、鎌倉の続編。
報国寺の後は、ココに行きました。
杉本寺
十一面観音を本尊とする天台宗のお寺です。
本堂は、茅葺き屋根で、
趣があって、とても良い感じ!!
このお寺の珍しいところは、
ご本尊の十一面観音像が、3体もあること!!
それぞれに歴史も深く、仏像としても優れたもので、
本堂の奥に安置されていて、遠くからですが拝観することもできます。
その中でも特に珍しいのは、
通称・覆面十一面観音と呼ばれる、こちら。
この御影のように、覆面で顔を隠されていた十一面観音です。
(現在は覆面されていません)
これはお寺の前を、乗馬したまま通過しようとすると、
その無礼さからか必ず落馬してしまうというので。
大覚禅師が祈祷して、袈裟を頭にかけて覆面をしたところ、
落馬する人はいなくなった、というエピソードに由来しているそうです。
鎌倉の神社仏閣は、観光地がゆえに悪い意味で俗っぽいところが多いのですが、
ここの杉本寺は、素朴な雰囲気があって、お気に入りのスポットです。
ところで、この十一面観音というのは、
いわゆる“観音様”の形態のひとつなのですが。
観音様の御利益をうたった「観音経」というお経には、
こんなことが書かれています。
『呪詛諸毒薬 所欲害身者 念彼観音力 還着於本人』
もし呪われたり、毒薬を盛られても、
観音様の力を念じれば、その害は呪った人に戻っていき、自分は無害でいられる、そうです。
やだー、なんてオシャレなの!!?
『拝啓 十一面観音様
先日の新人さんが呪ってきたとしても、どうかわたくしを守ってください!』
っていうかさ、こんなお願いごとする人、いないよね。
満身創痍の30代に幸あれ!!
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