「甕にさす 藤の花ぶさ みじかければ 畳の上に 届かざりけり」

これは正岡 子規が病床で詠んだ歌ですが、
胃が痛いわたくしの病床では、藤ではなく、桜を眺めます。

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4階のベランダから見た、桜。

さて、酒を飲むでも飯を食うでもないならば、
桜のそばで、何をいたしましょう?

仕方がないので本を読みました。

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「夏子の冒険」

三島 由紀夫が26歳の時に書いた
破天荒なお嬢さんが大冒険をする、小説。

裏表紙にある“あらすじ”は、こんな感じです。

『芸術家志望の若者も、大学の助手も、社長の御曹司も、
誰一人、夏子を満足させるだけの情熱を持っていなかった。

若者達の退屈さに愛想をつかし、
函館の修道院に入ると言い出した夏子。

嘆き悲しむ家族を尻目に涼しい顔だったが、
函館に向かう列車の中で見知らぬ青年・毅の目に情熱を見つけ、一転。

彼について行こうと決める。

魅力的なわがまま娘が北海道に展開する、
奇想天外な冒険物語!!』

三島 由紀夫とは思えないくらいの、ガーリッシュな小説です。

若き日の三島小説は、軽くて読みやすいので、とても好き!


そして、ひと安心。

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移り気なのでどんどん本を買っていたら、
8冊も同時に読まねばならぬ、たいへんな状況に‥。

ようやく、一冊、減りました。

しかしながら、本を恋人とばかりに暮らしていては、
はじまる恋も、始まりません。

明日からは、心を入れ替えて、
出歩いてみようかと思います。