このお話は…

私、銀次の主護霊の立場で

お話を進めてまいります…

全てが実話です…

作り話や物語ではありません…




早速ですが、始めに…

銀次は昭和の生まれで、めちゃくちゃ裕福な家庭で幼少時代を過ごした。


父親は大手商社のお偉いさん、

母は銀次の保育園のボランティア活動をしていた。


しかし…


父親の会社の社長が、一人息子を専務職に就かせたところから、おかしくなり、

何故か、銀次の父親が責任をとらされ、父親が生まれ育った九州へ家族皆で引越すことになった。


銀次10歳の時である。


銀次の友達が、泣きながら見送っていたのを今でも…はっきり覚えている。


銀次は?


ある意味未知の土地に行くことが楽しみだったので、別れはさびしかったみたいだが、


涙は流していなかった…。


小さい時から強気で、来るなら来んかい!みたいな子供だった…。


そして家族全員で、夢と希望を胸に九州への旅路が始まる…

だが、私は知っていた…
だが、私は知っていた…。





銀次一家の不幸の始まりの旅路であることを…。




ついた先は、九州のとある田舎町。

海と山に囲まれた、自然がたくさんある風景全てに、銀次は一喜一憂した。

一家がまず訪れた先は、父親が用意していた土地。

その土地の広さにまた銀次は驚いた…。

芦屋のはずれの旧自宅の土地の数倍はある。

銀次の父親は、庭一面を芝生でうめ、パター練習をする場所を作ると言っていた。

母親は、では、お手入れは、お父さんお一人でお願いしますね…と微笑み、銀次の頭をなでながら言った。

銀次はというと、この土地にどんな家が建つのか、そちらを想像していた。

また、昼間でも薄暗い周囲の竹林が気になっていた…。

…気持ちの悪い場所…と感じていたからだ。

冷たい空気…そんな感じだった…。
















当然だが、私には見えていた…その竹林にいる人影…。







…甲冑を着て、傷つき血を流す者、息絶えた者…そう…この土地一帯は古戦場跡であった…。

その者たちが招いたのか…

現代人の首つりの姿もあった…。

その土地に今、銀次一家の夢と希望の家が建つことになる…。
この土地の周辺は古戦場跡ということもあり…


無縁仏を奉ったのか…風化した墓…祠が隣の土地の角にもあった…


区画整理の際、その祠を取り除く作業中、作業者幾人もの指が…幾度となく切断…


結局断念したため、仕方なく未だに隣の土地の角に邪魔な形で残っている…




銀次は母親譲りで、霊感をもっていたため、気になるようだった…


話は7年前に遡る…


銀次3歳の冬、母親に命を救われたことがあった…


銀次は友達とその友達の家の近くで遊んでいた…


銀次は三輪車に乗り、ズボンのベルト通しに物差しを刀にみたて…

友達と近くの小学校へ向かっていた…銀次は私の言うことを聞かない…行くな…


一緒に遊んでいた友達は、銀次の遥か前方を走って先に小学校へと…


その時刻、その友達の家を銀次の母親が銀次を迎えに訪問していた…


玄関前で、小学校へ向かう銀次を偶然見かけた銀次の母親は感じた…銀次の周囲から強烈な程の線香の香りが…


胸騒ぎから、銀次の母親は嫌がる銀次を捕まえ、無理矢理連れて帰った…















だが、銀次の友達はそのまま一人、小学校へと向かい…悲劇に遭遇することになる…