その友達は一人で近所にある小学校へ向かった…


すでに冬の夕方、薄暗くなり始めた頃…


その友達は小学校で別の双子の友達と出会った…


そして三人で屋外プールの金網の破れたところからプールサイドへ…


入っていった…


日も暮れ、まだ帰らぬその友達を、そのお母さんたちが探していた…


銀次の母親も一緒に…


夜もかなりふけてきた頃、先に帰った双子の兄弟が…


かたい口を開いた…


友達がプールに落ちた…


まだみんな3歳…


良いことも悪いこともわからない…


真冬のプール…


その友達は…水死体で夜半、見つかった…


プールの底には…


夕方、銀次の母親が手で触ったその友達の家のドアの鍵が…


沈んでいた…


銀次の母親がその友達の家の玄関のドアに触れたとき…感じたもの…


それは…鍵…銀次の身体の線香の香り=銀次の死…











偶然と言えるだろうか…


ご冥福をお祈りする…







話はまた戻る…


銀次一家は、新しい家が建つまで少し離れたマンションで仮住まいをするが…


このマンションにおいても…


…銀次一家は奇妙な体験をすることになる…
仮住まいへの引越し荷物の搬入が始まる…


母親が段ボールを一つ一つ開けて、手際良く荷物を出していく…


夕方遅くに荷物が搬入されたため、銀次もかなり腹をすかせていた…


銀次の母親が、もう今日はこのくらいにして、


ご飯にしましょうね…と言った…


最後の段ボールを開けたその時に、異常現象は起こった…














…突然銀次の母親が…


何かに憑依されたかのごとく震えだした…


銀次が母親の異変に気づき、母親に近寄ろうとした瞬間…


銀次の母親が、母親の声とは思えぬ…低い声で…銀次に対して言い放った…

「…動くな…」


銀次が固まった次の瞬間…

…段ボールから黒い影が…台所を埋め尽していく…


母親の周囲が一瞬にして黒くなっていった…


















…それは…段ボールの中で孵化した…大量のゴキブリ…


銀次の母親には…退治する道具を取りにいく時間はない…


全ての敵に素手で立ち向かった…


…その手…油…だらけ…








母親は銀次に微笑ながらこう言った…


今日の晩御飯は…












手作りハンバーグ…




ね…
ゴキブリのお話…どう考えてもおかしい…


…とみなさん思われたでしょう…奇妙な現象…でした




銀次の奇妙なお話も随分と反響を戴き、誠にありがとうございます…

今後も継続して実話を書いていきますので、お気軽にコメント戴けましたら幸いです☆
(__)


話しを戻しまして…

先日のとても奇妙な話でスタートした、銀次の仮住い生活…


みなさんの中でおそらく、誰もが一度は感じたことがある…


部屋の空気が…重い…そんな感じをご経験された方…いらっしゃいますよね…


例えば、カラオケルーム…


明かりをつけていても何か暗い…気がする…


空気が重い…よどんでいる気がする…


…そんなことを感じられた方もいらっしゃる…と思います…


これって何?


霊は何かを訴えたい…


…何か現象を引き出して…


私はここにいます…







…と訴えたいのでしょう…


銀次も銀次の母親も、この仮住いのマンションの一室がそれに当てはまる…


…そんなことを感じていました…


これは後の新居でも起ります…








次回、銀次の母親がまず最初に遭遇した奇妙な現象をゆっくりお話しいたします…ね…