蜘蛛巣城 | 映画と私

蜘蛛巣城

シェイクスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に置き換え描いた、戦国武将の一大悲劇。謀叛を起こした敵を討ち城主の危機を救った鷲津武時は、帰城途中に出会った老婆から不思議な予言を聞く。その予言通りに大将に任ぜられると、今度は妻にそそのかされて主を殺害、自ら城主の地位に着く。(映画.com)


20年以上ぶりに、午前十時の映画祭で鑑賞。

黒澤明の中では一番ぐらいに

好きな作品だったので、

今みるとどうかなと思って楽しみだった。


実際みてみると、あれ。こんなのだったかなと。なんか思ってたよりおもしろく無くなっていた。疑心暗鬼になっていく姿と音楽など、

能のような表現が印象的だった記憶。

なんかすごく大袈裟なようにみえてしまって、

そこまで嵌まらない。うーん。

静かな狂気のようなものが映像美とあいまって、秀逸と思っていたのだけど、

単に狂気なかんじというか、

あざといような。

本当に矢を射ってるのはすごいけど!


山田五十鈴の衣擦れの音が過剰に聴こえるのは

なんか怖くていい。映画館だからこそ

執拗に聴こえてくる。

浪花千栄子のモノノケがよかったな。

三好栄子もよし。男より女の演技が際立っていた。