たそがれ酒場 | 映画と私

たそがれ酒場

大衆酒場のワンセットで繰り広げられる人間模様。巨匠・内田吐夢が実験的なスタイルで描いた異色の野心作。 

内田吐夢の帰国第二作。大衆酒場の開店から閉店までの一日に時間を限定して、そこに集う人間模様を《グランド・ホテル形式》で描いた異色作。重層的に描かれるエピソードは互いに衝突し、止揚しあい、世相の縮図を鋭く映し出す。




酒場の壁に貼ってるメニューから始まり、

それ見るだけでも楽しい。

酒場で一晩の人間模様。

歌も聴けて、人情話も聴けて、

ストリップもみれる。


でもなんだか、私にはあまり刺さらなかったな。

片岡千恵蔵のドヤ顔が私には必要なのかもしれない。

津島恵子のストリップどんなのかなと思ったら、

ドレスを着て仮面をつけたダンスという感じだった。

ある意味面白い。


DVDの解説を読んだら、グランドホテル形式で酒場を撮るのはなかなか苦労があったよう。

それぞれの飲み物や食べ物のつながりなど、

スクリプター泣かせな現場だったようだ。


戦後から10年、その頃の日本人がどうだったのか

ストーリーはメロドラマ的であるけれど、いろいろ知ることができる。


登場人物も多く、その中に鈴木慶一の父や、

内田吐夢の息子もいたり。そういうのも楽しい。